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【無痛分娩】出産予定日に“気胸”が再発した初産婦。4コマで伝える無痛分娩―出産編―

8.吸引で生まれる(41w1d)

AM 1:15 子宮口8cm 麻酔増量
2時間くらいウトウト眠れた。張ってくると結構長い時間痛くて、麻酔しててもこんなに?と思っていたら子宮口がMAXとのこと!で、張りが落ち着いたら8cmくらいになるらしい。

助産師さん「朝6時くらいまでには産まれるかもね〜」
え?6時?まって?心の準備が!明日の日中帯、9時すぎてから麻酔全開で分娩する予定が!麻酔半分の量で出産に耐えられるだろうか…。
とりあえず、30分に1度使える麻酔増量スイッチを押した。

AM 2:45
子宮口は開いている模様。陣痛の痛みに合わせていきむ練習をした。タイミングと息の仕方を教えてもらいながら、「上手ですよ!」「すごくいい感じ!」とめっちゃ褒められまくりながら練習を終えた。
気分いい。痛みに合わせて口をちょっと閉じて、下腹部を見て、便を出すようなイメージでんっ!といきむ。もう少し様子を見て頭が降りてくるのを待つ。

AM 3:00〜5:00 麻酔増量
陣痛との戦い。日記を残せていない。結構痛い波がきていて、麻酔増量スイッチを連打していた。

AM 5:00 麻酔増量
あまり進捗はない模様。このあと6時くらいまで陣痛も遠のいてくれていたようで、ウトウト休めた。7時頃はもうラストだ!と思って遠慮なく30分おきに麻酔増量スイッチを押しまくっていた

AM 8:00 子宮口全開!
つ、ついにきた〜!!!痛みと共にいきみの練習。麻酔もかかっているからなかなかうまくいかない。助産師さんたちの合図に全てを任せることにする。

AM 9:15 促進剤入れる
9時になりました。何故か麻酔はこのまま夜間と同じ量でいきますとのこと。なんでだよ!(痛みがなさすぎると出産できないから)でもまあ乗り越えられる痛みだったのでそのままGO。
恐怖の陣痛促進剤IN試合開始!!

AM 10:30
陣痛間隔もいい感じになってきたので、助産師さんといきむタイミングなどの練習を始める。
子宮口もMAXなわけだが、陣痛の痛みは重い生理痛くらい。会話も余裕だし、水も飲める。こんな感じかな〜といきむ感じを自主練する出産佳境の私。
ほどなくして本格的な出産準備。
手術着を着た主治医・助産師さんと他看護師(助産師さんかも)2名がドドッとLDR室に入ってくる。足にカバーのようなものをつけてもらい、よくドラマとかで見る出産体勢に移行。
「いきみたい」という気持ちは麻酔があってほぼなかったけど、いきみ逃しせずに踏ん張って力を入れられるようになると陣痛の痛みがやわらぎ幾分楽になった。
少しずつ赤ちゃんも降りてきて、3〜4回いきんだところで主治医から「たくさんいきむのも肺に負担がかかるし、吸引しましょう」と提案。
ラミナリア、バルーン、陣痛促進剤、麻酔してもらってラストは吸引分娩…ホント出産フルコースだなと思いながら同意。抗生物質の点滴を追加しようにも数日経ってしまっているからか点滴がうまく入っていかず、慌てて左腕にルートを取り直し。
右に左にたくさんの管(NSTモニター2本、心電図、点滴2本、指にはパルスオキシメーター)が行き交う中、お構いなしに2分間隔でくる陣痛に合わせていきむ私と助産師さん。赤ちゃんが出る間際に超バタバタ!
何度かいきんで、ある程度おりてきたところでおそらく吸われたのであろう我が子。助産師さんの「頭が出てきましたよ、あと少し〜!」の声が聞こえた。
「あっ、産まれる」と思った直後に、ずるりと身体の中にあったものが外に出ていく感覚とスッキリ感。

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AM 11:15
みぎゃあああああああ!!!!

泣き声が聞こえた瞬間、ぶわっと涙が溢れて止まらなかった。

無事に産まれてきてくれて嬉しい
ようこそ世界へ
泣いてくれた、安心した
やっと終わった
嬉しい!

いろんな感情ごちゃまぜで、現実感がなかった。おそらく足元で助産師さんが体を拭いたりへその緒を切ったりしてくれている間、他の助産師さんたちが
「すっごい元気!」「ちぃちゃい!」「こつぶちゃんだー!」
と、笑顔でキャッキャしてくれたのがとても嬉しかった。

予定日より1週間と1日ものんびりして世界に出てきたのに、2,500gちょっとと小さく産まれてきたマイペースさん。産まれた直後に、助産師さん達につけられた『こつぶちゃん』の愛称が、しばらくの通り名となった。
へその緒を切ったあと、すぐに抱っこさせてもらった。ちぃちゃくて、くちをおっきくあけて元気に泣いてて、本当に人間がお腹の中にいたんだな…指5本ある…爪が伸びてる…とか、もっと気の利いた感想が出るかと思いきや、何気ない感想しか出てこなかった。

41週で2,500gは低体重ギリギリとはいえ小さい方なので、低血糖になっていないかなど色々調べるため赤ちゃんは連れて行かれた。私は残りの胎盤の摘出、会陰縫合へ。麻酔が効いているので縫合も痛みは全くなし。
日付にして3日間、時間にして約46時間、まる2日。
あとで聞いた話だと、主治医は私の体調が心配で、まる3日間ほぼ病院にいてくださったようだ。本当に感謝です。予定日前日に肺に穴あけて心配かけてごめん。
30分ほどで処置が終わり少し休んでいると、赤ちゃんが真っ白なタオルに包まれて戻ってきた。めんこい…ちぃちゃい…
産まれたばかりの子は、世界が眩しくて目を閉じがちと本で読んでいたが、おめめぱっちりこちらを見ている。眩しくないのか君…。

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そしてすぐに初授乳。出てるのか飲んでるのか定かではないが、一生懸命ちゅっちゅ吸っては鼻でフンスフンス呼吸をし、またちゅっちゅ吸う。なんと可愛らしい生命体!この世に出てきて1時間弱、誰から教わったわけでもないのに本能ってすごい。
お昼を食べたら、荷物をまとめていただき個室へ移動。さらばLDR室。

PM 17:00
麻酔が切れ始めると、体の至る所が痛み出してきて動けなくなってきた。
麻酔が切れる前に、疲れてるけど出生届やら会社に必要な申請書類など書くもの書いてハンコ押して、一気に片付けておいてよかった。
出産当日は、子も検査入院していることもあり一晩ぐっすり眠った。翌日から眠らない新生児の洗礼を受けることになるが、それはまた別のお話。とても長い間出産レポ(実況中継風)、ご静聴ありがとうございました。

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長い3日間が終わりました。最後に、無痛分娩にかかった費用と感想をまとめてくださっています。出産の参考に、ぜひご覧ください。
続きはこちらから⇒【無痛分娩】出産予定日に“気胸”が再発した初産婦。4コマで伝える無痛分娩―出産費用・感想―

元の記事:https://note.com/oskn_n/n/n75d8ff0447c2

ママーレコーレ編集部

ママのあれこれを皆でシェアしたい」という想いに共感して集まった、あれこれ肩書きを持った人たち。