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【LDR】想定外も!パニック障害の出産レポート#3

固く閉ざされた子宮口

私の心をへし折った助産師さんが、お風呂に入るようすすめてきた。この状態で風呂?!と思ったが、その方が陣痛が進むからと言われ、這うようにして浴室へと向かった。
入るとそこはとても広々とした浴室で、こんな状況じゃなければ、あ〜いい湯だなと長風呂でもしたいところだったが、当然そんな余裕はなく、痛みに悶えながらの入浴となった。

風呂に入り少し冷静になった私は、17時までなんとか頑張ろうと気合いを入れ直すが、15時過ぎのNSTでは相変わらず10分おき。これはもう、間隔は10分だけど子宮口は開いてるんじゃないの?こんなに痛いんだから!どうなのよ!内診してみません?という心境だったのだが、助産師さんは「まだまだですね〜」と言って出ていってしまう。

そこからは、起き上がっている方が陣痛が進むからと言われ、LDRにあった揺れる椅子に座って過ごす。少し陣痛間隔が狭くなるときもあったが、なかなか安定しない状態が続いた。

ついに17時になった。夜勤の助産師さんに交代し、点滴と心拍確認、そして待ちに待った内診である!!しかし…

「2cmですね」

2cm?!嘘でしょ?!朝から1cmしか開いてないの?2cmでこの痛み?てか子宮口ってそんなに開かないの?!

私が絶望していることに気づいたのか、夜勤の助産師さんがお腹に手を当てて、陣痛が来ているときのハリを見てくれた。

「ああ、結構いいハリきてますね〜」

でしょでしょ?そうでしょ?もう麻酔打っても良いのではないかしら?!!

「うーんでも、あと1センチ!頑張りましょう!」

そ、そう、ですか…。もうこのときは、返事をしたかどうかすら記憶にない。病院に到着してからすでに10時間以上が経過している。固く閉ざされた子宮口に、私は為すすべもなく呆然と天井を見上げていた。

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ママーレコーレ編集部

ママのあれこれを皆でシェアしたい」という想いに共感して集まった、あれこれ肩書きを持った人たち。