Menu

【LDR】想定外も!パニック障害の出産レポート#4

出産レポ①〜③でも書いた通り、私はパニック障害である。だから出産に際しては「分娩中にパニック発作が起きないか」ということが一番の不安だった。

①⇒【LDR】なかなか壮絶!パニック障害の出産レポート#1 | 出産情報サイトママーレコーレ (mamarecolle.com)
②⇒【LDR】不安的中。パニック障害の出産レポート#2 | 出産情報サイトママーレコーレ (mamarecolle.com)
③⇒【LDR】想定外も!パニック障害の出産レポート#3 | 出産情報サイトママーレコーレ (mamarecolle.com)

パニック障害がある今回は、分娩中に起きたパニック発作について綴りたいと思う。

陣痛は続くよどこまでも

とにもかくにも子宮口が開かない。
病院に着いてから陣痛と戦うこと10数時間、その間、わずか1cmしか開いていないのだ。

夕食の時間になってしまった。
食べるとそこから2時間は麻酔が打てないので、助産師さんと相談のうえ、夕食はパスすることにした。
ポカリスエットは飲んでも良いとのことだったので、あまり好きではないポカリスエットをちびちび飲みながら陣痛に耐えた。

時刻は18時半。
NSTをするも、私は寝不足と痛みで意識が朦朧としはじめていた。助産師さんから「19時半頃に診察をして、麻酔を打ちましょう」と言われたが、あと1時間も体力と精神力がもつのか不安だった。

それまでは痛くても声を押し殺して堪えていたが、このあたりから声を出さないと耐えられない痛みになってきた。

陣痛が来る度、痛い!!!痛い!!!と叫んでいた記憶がうっすらとある。
このときの痛みをわたしはこうメモしていた。

「腰 轢かれた」(ダイイングメッセージ?)

痛みそのものは覚えていないが、これを読むと当時のことを思い出す。

地獄の時間

19時ごろ。耐えきれなくなり麻酔をお願いすると、じゃあ打ちましょうかと言われ安堵する。やっと麻酔が打てる!
そう思っていたとき…

「旦那様には麻酔が終わるまで病室から出ていただきます。」

その言葉を聞いた瞬間だった、突然、麻酔を打つことに対する恐怖が襲ってきた。

一度襲ってきた恐怖は、急激に私の中で広がっていく。鼓動が速くなる。
まずい。まずいまずい…。

①〜③までを読んでくださった人の中には、あれ、旦那ってなんかしてくれてたっけ?と思われた人もいるかもしれない。

夫の名誉のために書いておくが、彼は、病院に到着してからずっと、陣痛の度に私の腰をさすり続けてくれていた。

まあ正直、どれだけさすられても痛いものは痛かったのだけども。それに、やはり痛いのは私だけであって、そこはどうしても夫とは分かち合えない。だから同室にいるのに孤独を感じてもいた。

それなのに、夫が出て行くと知った瞬間、私は急に怖くなったのだ。

私の場合、自分のパニック障害について理解している人と一緒にいた方が、安心感があって発作がでにくい。だから、たとえ腰をさすることにあまり意味がなくとも、夫という理解者が同じ空間にいてくれるということが、私にとってはすごく心強いことだったのだとこのときに気が付いたのだ。

1人になるんだ…1人になるんだ…そう思うほどにますます鼓動は速くなり、助産師さんに血圧計を巻かれた瞬間、バッとその手を振り払ってしまった。

呼吸が荒くなる。
怖い。逃げられない。

そう、不安は的中した。
完全にパニックである。

私は言葉を出せずに震えていた。

ママーレコーレ編集部

ママのあれこれを皆でシェアしたい」という想いに共感して集まった、あれこれ肩書きを持った人たち。