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【和痛分娩】麻酔科医が夏休み!?どうなる?私の初産―後編―

和痛分娩を予約していたのに、麻酔科医が夏休みだったことが判明した宮水さん。痛みが強く、急遽産科の先生に麻酔を入れてもらうことに。出産はどのように進むのでしょうか。
前の記事はこちら⇒
【和痛分娩】麻酔科医が夏休み!?どうなる?私の初産―前編―

【目次】
1.出産当日。マイペースな我が子
2.子宮口が6,7cmに開き、破水
3.夫が到着
4.促進剤を入れる。いきみ逃しがしんどい
5.子宮口が全開になる
6.体力が限界でいきめない
7.産まれる
8.分娩時間の内訳
9.赤ちゃんが産まれてからの処置

1.出産当日。マイペースな我が子

8月13日 4:00
この時点で入院して丸1日経っていました。時間がかかりすぎて、かなり不安になってきました。

「こんなに時間かかって赤ちゃん大丈夫ですか…?」
看護師さん「うん大丈夫!赤ちゃんめちゃくちゃ元気だよ!」
「胎動が全然感じられないんですけど…」
看護師さん「多分寝てるんじゃないかな?」

寝てる!?起きて!?(実際、産まれてからも本当によく寝る子です)

2.子宮口が6,7cmに開き、破水

8月13日 5:00
呼吸ができない痛みになってから10時間。息子に想いが通じたのか、一気に子宮口が6,7cmまで開きました。さらにパチンと音がして、完全に破水。本当に音が鳴るんだと驚きつつ、「もうすぐ生まれそうだよ!」と看護師さんに言われてちょっと嬉しくなります。ようやく夫を呼ぶ許可がおりました。

3.夫が到着

8月13日 6:00
夫が来てくれたものの、痛すぎて会話できません。しかし夫は、テレビもない、硬くて小さな椅子しかない部屋で、スマホも触らずにただ黙って側にいてくれました。

4.促進剤を入れる。いきみ逃しがしんどい

8月13日 6:00-11:00
促進剤を入れてもらうと、だんだんと赤ちゃんが降りてくるのがわかり、いきみたくなってきました。「産道が傷ついちゃうから、全開になるまでいきむのを我慢してね!」と言われ、フーウン、フーウンと深呼吸します。本で読んだときは、「フーウンの”ウン”ってなに?いるの?」と思ってたんですが、この”ウン”、いきみ逃しにめちゃくちゃ大事でした。すみませんでした。
このときは痛いというより、気を抜くと赤ちゃんがずるんと出てきそうで、力を入れないようにするのが大変でした。さらに促進剤の副作用か、吐くものがないのに吐きまくってました。

5.子宮口が全開になる

8月13日 11:00
ようやく子宮口が全開になりました。麻酔を入れてもらっていたからか、いきむのに意識を集中できるからか、もう陣痛はそこまで痛くなかったです。
ただ、骨盤が押し広げられる痛みは麻酔では取り除けないとのことで、それがミシミシと痛かったです。叫ぶほどではない…!むしろ早くいきみたくて、陣痛が待ち遠しいくらいでした。助産師さんがめっちゃ褒めてくれて頑張れました。

6.体力が限界でいきめない

8月13日 14:00
ここまで約2日と半日。一睡もできていない状態で3時間もいきんでいたら、もうヘトヘトでした。先生から「頑張らないと、吸引分娩か鉗子分娩になるかも」と言われてちょっと焦ります。赤ちゃんに、脳出血のリスクがあることを知っていたからです。
さらに分娩監視装置を見ていると、私が息を止めていきんでいる間だけ、赤ちゃんの心拍が少し下がるのがわかりました。赤ちゃんも苦しいんだと思うと、早く出してあげたい気持ちでなんとか頑張れました。

イメージです

7.産まれる

8月13日 16:18
ようやく頭が見えてきます。
おちゃめな産科の先生に「陣痛こい!!」「あとちょっとだよ!マラソンで例えたら今会場はいってるよ!」と励まされて頭に「?」マークが浮かんだり。「あと1回いきんだら出るよ!」を3回繰り返したり、会陰をシュッと切られたり、先生にお腹を死ぬほど圧迫されたりして、ようやく生まれてきてくれました。大きな力強い産声が聞こえてすごく安心しました。元気で本当によかった…!
生まれた瞬間に、夫がちょっと泣きながら「お疲れ様🥺」と手を握ってくれて、そこでまたホッとして涙がでてきました。
合計42時間52分のお産でした。出産後の退院診察で、フランクな院長先生に「42時間!大変だったね!お産2回分だね!👍」と言われました。

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8.分娩時間の内訳

第一分娩期: 37時間
第二分娩期: 5時間
第三分娩期: 20-30分

ムーニーの公式サイト(※)を見ても、平均よりかなり長かったんだなぁと改めて思います。

 第一分娩期: 規則的な陣痛が始まってから、子宮口が全開(10センチ)になるまでがこの段階。平均的に10~16時間ですが、ここは一番個人差が出やすい段階
 第二分娩期: 子宮口が全開に開いてから赤ちゃん誕生までの段階です。時間は平均2~3時間
 第三分娩期: 赤ちゃんが生まれた後、胎盤が出るまでも分娩にふくまれる。時間は平均15分~30分。

(※)moony「経膣分娩はどう進む?出産までの流れ」より

9.赤ちゃんが産まれてからの処置

出産が終わった直後は、達成感がすごすぎてかなりハイテンションでした。先生と看護師さんにめちゃくちゃお礼を言って、1人で過ごしていた時間帯の話を、ものすごい勢いで夫に話していました。
胎盤や会陰切開の処置など色々受けましたが、アドレナリンが出すぎて全く痛くなかったです。
そのまま夫と赤ちゃんと3人で過ごしました。赤ちゃんのおてては小さくて、羊水に浸かっていたのでふやふやで、ひんやりしていました。超音波検査の際、あんまり顔を見せてくれない子だったので、やっと顔が見れて本当に嬉しかったです。

その日の夜は、ものすごくお腹が空いていたのに箸も持てず、1回起き上がるのに10分くらいかかりました。後陣痛とバキバキの筋肉痛で身体中が痛く、全然眠れないほど。2日間くらいは座るのもめまいがして辛い状態でしたが、退院する頃にはそこそこ元気になっていました。
和痛分娩は回復が早いと聞いていましたが、回復が早い方だったのかは分かりません。

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42時間という長い出産が、無事終わりました。和痛分娩をふりかえり、「もっとこうすればよかった!」と思ったことを7つ挙げてくださっています。出産の参考に、ぜひご覧ください。
続きはこちら⇒【和痛分娩】麻酔科医が夏休み!?どうなる?私の初産―こうすればよかった編―

元の記事:https://note.com/miyamizu/n/nf46e7b798386

ママーレコーレ編集部

ママのあれこれを皆でシェアしたい」という想いに共感して集まった、あれこれ肩書きを持った人たち。