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【無痛分娩】出産予定日前日に“気胸”が再発した初産婦。4コマで伝える無痛分娩―メリット・デメリット編―

 “気胸”持ちの肴奈さんの無痛分娩レポをご紹介します。気胸は、肺に穴があいて空気が漏れ、タイヤのパンクのように肺がしぼむために、胸痛、咳や息切れなどが生じる病気です。
無痛分娩を選択した理由やメリットデメリット、出産予定日前日に気胸が再発するハプニングやコロナ禍での入院について、コミカルに描いてくださっています。
「メリット・デメリット編」「出産編」「出産費用・感想編」の3回に分けてお伝えします。ぜひご覧ください。

出産レポ1

色々思いを詰め込んでいたら1万字以上になっていました!!!出産実況中継風レポだけ読みたい人は、目次の32w6dあたりからどうぞ。
(この記事では、目次の1〜5をお伝えします。6以降は、この記事の最後から。)

目次

  1. 無痛分娩、する?しない?
  2. 無痛分娩を選択するにあたって(メリット・デメリット)
  3. 無痛分娩はホワイト対応 (32w6d) 
  4. 出産予定日前日に気胸再発 (39w6d) 
  5. 定期健診~誘発分娩へ (40w6d)
  6. ラミナリア挿入(40w6d)
  7. バルーン挿入と麻酔開始(41w0d)
  8. 子宮口8cm〜吸引で生まれる(41w1d)
  9. 無痛分娩の出産費用
  10. 最後に無痛分娩した感想

1.無痛分娩、する?しない?

妊娠がわかったら考えなきゃならないのが、バースプラン
私が健康な人間であれば、通常分娩をして陣痛と出産の痛みがどの程度のものなのか、体験してみたい気持ちもなくはなかった。だって身体の構造的に、人間が股から出てくるなんて意味わかんないじゃん。
日常生活において、くしゃみの仕方さえも気を遣わないと、すぐ肺に穴が開きそうになる私は、生まれながらの気胸人間である。通常分娩も検討したが、旦那に冷静に止められた。

「分娩室がきれいで、産前産後の食事が豪華で美味しくて、ホテルのようなおもてなしが売りのクリニックで出産したい☆(裏声)」とは1mmも思わず、とにかく産科と呼吸器科が連携している総合病院一択

振り返れば、産後は24時間、新生児におっぱい&ミルクをあげたり、おむつをかえたりで食事する暇なんてなかったし、食欲もない。豪華な食事いらん。というか、食事よりも寝たかった。
あと、個室で正解だった。早く泣かせやまさないと周りに迷惑だ!と焦ってしまうし。授乳室で会った新米ママ同士、ちょっとおしゃべりする程度でちょうど良かった。

2.無痛分娩を選択するにあたって(メリット・デメリット)

まず、無痛分娩に関してよくある勘違いですが。
無痛分娩は、”無痛”じゃありません。
完全無痛じゃ、あ り ま せ ん !!!!!(クソデカボイス)

全く痛くなかったら、出産うまくできません。たぶん。赤ちゃんのタイミング(陣痛)で自分も踏ん張っていきみ、この世に捻り出す。まさに赤ちゃんと息を合わせた、初めての共同作業。そのタイミングに必要な陣痛の痛みは、ちゃんと感じられていないとだめなのです(ってお医者さんが言ってましたー)。

そして、無痛分娩をしている病院・クリニックを選択する際は、
無痛分娩関係学会・団体連絡協議会(JALA)のホームページにある全国無痛分娩施設検索サイトに登録されている病院・クリニック
を選択されると良いと思います。
噂によるとあるらしいんですよね。無痛分娩対応可能です!実績もあります!24時間対応可能です!とうたっていながら、蓋を開けてみたら、麻酔科の先生がいるんだかいないんだか分からないようなね。あるんですって、奥さま。お気をつけなさって。

無痛分娩のメリット

麻酔は、一般的な手術や帝王切開でも使われる「硬膜外麻酔」。背中にプスーッと管をいれるやつ。気胸で手術経験のある方なら、お馴染みかも。私は10代の頃から、気胸の手術でお世話になってます。これまじで効く。経験済みの私にとって、不安はゼロだった。
硬膜外麻酔って、肺に穴あいてても嘘みたいに痛みが完全に消えるのに、出産時に重い生理痛くらいの痛みがあったということは…麻酔なしだったら気絶してたんじゃ?
硬膜外麻酔に限らず、麻酔には当然リスクがあります。
滅多にないけど、担当の技術力によっては硬膜に傷がついて、頭痛や吐き気、神経損傷を起こしたり。だから、ちゃんと麻酔科の先生がいらっしゃる病院を選択しようね。

無痛分娩のデメリット

無痛分娩に特化したデメリットでいえば、麻酔がききすぎていきむタイミングがわからなくなり、結果分娩時間が長くなる=赤ちゃんに負担がかかる場合があるとのこと。通常分娩より無痛分娩の方が吸引分娩率が高いのは、これが理由の1つらしい。麻酔に関しては、自分にとってどれだけリスクがあるかで判断されると良いかと思います。結局、子供の数だけお産の形があるので、ほんと何があるかわからん!

ママーレコーレ編集部

ママのあれこれを皆でシェアしたい」という想いに共感して集まった、あれこれ肩書きを持った人たち。