【座談会】ママーレ・コーレを立ち上げた経緯

そうですね。
最初、ミーティング中に「妊娠中に不満だったこと」というテーマが上がった時ですね。
私が妊娠中、コロナ禍になり自粛要請が始まって両親学級とかイベントごとがなくなっていってしまって。
友達とも会えなくなって、いま育児中の友達に話を聞く機会も本当になくなってしまったんですよね。
だから「出産」ってどういうものなんだろうと思っても、結局は検索してネット上の情報を参考にするしかなかった。でも実際は、出産に関する情報をネットで検索してみてみても正直、見づらいなと・・。

分かりやすくすぐ見れる様な、まとまったサイトがひとつでもあればと思って。
このコロナも長く続くだろうし、それ以降も、そういったサービスがあれば便利だなと思ったのがきっかけでした。

たくさんあって、それも見たりアプリを使ったりもしたけど「出産」だけに特化したものは無かったんですよね。
妊娠情報や育児情報にも広がっていて。
それはそれで良かったけど、「出産」に関しての情報は取りにくかったですね。

あとは “ありのままのママ達の話を聞きたい” というのもありましたよね。
となりのママの情報を聞くくらい気軽に。良し悪しをつけるわけでもなく、偏った専門的な情報をキャッチするわけでもなく、ありのままの”出産経験者”の一情報として得たいって。

あと”多様性”ですよね。それぞれの”リアル”こそが”多様性”なんじゃないかという視点でしたね

このアイデア（出産レポートキュレーションサイト）を聞いた時に、私は妊娠中にそういうの見なかったなって思ったんですけど、「自分が産院を選択する時にあったら良かったな」とか「便利だな」「面白いな」と思いました。
出産情報を得るときに、やっぱり私もキーワード検索していたんです。でも頑張って探さなくても、そういった情報に辿り着くことが早くなれば、価値があるんじゃないかなって思いました。

はい。あとは、もう出産しているから育児情報の方がいまの自分にとっては欲しい情報なんですけど、出産レポートを読んでいて「このお母さんのその後の育児レポートも読みたい！」って思うことがいくつかあったんですよね。
ママーレ・コーレは”出産レポート”からその人の元ブログに飛んでその後の育児情報もブログで見ることができます。そうやって出産＋育児というものを立体的にしていけるのも良いなと思いました。

実際、自分が携わってリアルな出産情報を調べていく中で、色んなパターンがあるんだなっていうのが分かりましたね。
「無痛分娩」っていうものだけでも、計画してたけど出来なかった人もいたし、出来た人の感想も様々。産院も大学病院や助産院、自宅出産の方もいて、色んな選択肢があるって分ったので、心の準備が出来ました。
出産レポートを読んだ人が、選択肢をたくさん持てるというのはとても価値があるなと思いました。

私も積極的に考えているわけじゃないけど「まだいけるかも？」って気持ちにはなりましたよね。

そうだね。

男性にとって出産って、どうしてもそのものを体験はできない。だから、どこまでいっても自分事にはならないのかもしれないなと思うんだけど、とはいえ、こういう色んなパターンのお産をひとつのサイトで見られるということは凄く意味のあることだなと思っていますね。

同性として共感する部分はいくつかあったよ。『そういう気持ち、あるよね！』って。