【和痛分娩】緊急搬送、妊娠高血圧症を経た私の出産記録〜裂けた腹筋は元には戻らない②〜

 2021年4月に出産されたeryさん。産後の処理について、出産に際して用意しておいたほうがよいもの、生理と後陣痛や子宮収縮の関係についてなども詳しく書いてくださっています。産後のエピソードを、ぜひご覧ください。
前半はこちらから⇒【和痛分娩】緊急搬送、妊娠高血圧症を経た私の出産記録〜裂けた腹筋は元には戻らない①〜


 予定日前日の出血に危険性が怪しまれ、出産予定産院から大病院へ救急車で搬送された私。前駆陣痛から含めると、まぁまぁ長い陣痛を経て出産終了!と思いきや、なぜかまだまだ終わらないお産。出産レポ後半戦です。

目次

  1. 出産!終わり!!!じゃないようです…
  2. 子宮収縮がうまくいかない
  3. つかの間の平穏
  4. 翌日の後処理
  5. あれから半年
  6. 出産で用意していてよかったもの
    1位 限度額適用認定証
    2位 ドライシャンプー
    3位 モバイルバッテリー
  7. 腹筋について

1.出産!終わり!!!じゃないようです…

 噂の胎盤が見たい!と身を乗り出したし、一言見たいと言ったけれどちゃんと見せてもらえず、しょんぼりした。あとあと知るのだけれど、経膣分娩にしてはまぁまぁな出血量(1.5リットル!)で、そんな悠長な時間はなかったのだと思われる。赤子を出したあとも、ズルズルどろどろと出てくる感覚があり、ドクターにガッツリ手を入れられ蓋をされつつ、ひたすらお腹をぐりぐりされていた。
ドクターが手を抜く、どろどろぉ、入れる、お腹グリグリが繰り返される。
担当していたドクターは目の前で汗だく。全くなにもわからない私は、はて、何が起きているのかとキョトンとしていた。

産んだら終わりじゃないのか?
周りの人に聞こうにも、エコーやら何やらの準備してーと凄いバタバタで口に出せない状況。輸血がどうのという会話も聞こえて、あり?意外となんだかまずい状況?と内心ソワソワになる。ドクターもいつの間にか増えてた。ついでに研修医の方も増えていた。
そのうち色々セッティングされ、お股の中に何か入れられる。入れられた上でさらに何か注入される。その様子エコーで見ながら、正直何がどうなってるの?とずっと頭にハテナが浮かんでいた。
どのタイミングだったか忘れたけれど、会陰もチクチク縫われる。なんか凄い変な感覚だった。布を擦られているような、体内を布で引っ張られているような、そんな感じ。会陰縫合後のカットは研修医くんがやってくれてた。結局輸血はなくて、そんなひどい状況ではないのかなぁと処置を受けながらなんとなく察する。

出産してから、色々と処置が終わるまで1時間半が経とうとしていた。普通なら、産後2時間は分娩室で経過観察して問題なければ部屋移動ないしトイレチャレンジに移るらしい。しかし色々と処置された私は、ベッドから移動できない状態だったのでそこで一夜を明かすことになった。

2.子宮収縮がうまくいかない

 何が起きていたかというと。
産後直後から急激に収縮するはず(いわゆる後陣痛の原因?)の子宮が、なかなか縮まらず緩んだ状態だったようだ。子宮が収縮しないとどうなるか。出血が止まらないのである。処置中、追加で現れた男性ドクターに「生理痛とか酷かった?」など聞かれた。
お産と生理は、収縮して中身を出し切るということでは原理は一緒らしく、生理痛が普段から辛いと言う人は、お産の時も収縮が上手くいかなかったりするらしい。

お腹グリグリは子宮の収縮を促すためにしていると、その説明の時に理解する。
担当のドクターが下で物理的に蓋をしつつ、追加のドクターがお腹をグリグリマッサージ。マッサージをやめると、子宮すぐおさぼりして収縮を辞めてしまう。

「マッサージしてないとすぐおさぼりする」と男性ドクターがひょうきんに言う。助産師さんを含む女性陣はお母さんせいじゃないですよ、とフォローしてくれるが、個人的にはおもろくて、性格が反映されちゃってますねってコメントを返していた。処置中は、そんなひょうきんなドクターがずっと小話をしてくれていた。

力説していたのは、柔道の谷亮子選手がいかに優れた才能ある選手であるかということだった。それはなぜか。妊娠・出産で女性の腹筋は、程度に差はあれど、縦に裂けてしまいがちである(腹直筋離開)。実は、その裂けた腹筋は二度と元には戻らないものらしい。よほどの重症でない限り、日常生活を送る分には問題ないものらしいけれど、スポーツ選手はそうもいかない。わずかな違いが勝敗を分ける世界。確かに、踏ん張りが効くか効かないかは素人感覚でも重要そうだなと思う。特に著しいのは柔道だと、そのドクターは仰っていた。
故に、「ママでも金」のフレーズで有名な谷亮子選手の功績が本当にとんでもなくすごいものであるというわけだ。タイトルをやっと回収。ドクターはずっと、処置に意識行かないように、出血を意識しないようにと、気を遣ってくれていた。

産後1時間以上かかった処置は、出血が止まらないために行われていた。元々の体質もあるかもしれないけれど、長時間の陣痛のせいで子宮が疲労していたから中々収縮できなかったというのもあるかもしれない、とのことだった。処置の内容としては、物理的に子宮からの出血を抑えるためのバルーン。中には、脱脂綿のような何かも大量に詰められていたように感じていた。ついでに尿管も設置され、股から2本の管が出てる状態で分娩がやっと終了した。
後片付けを皆さんがしている中、ひょうきんなドクターが最後に一言。「凄惨な事件現場みたいになっているよ(笑)」…見たかった!!!!!管に繋がれて身動きが取れないから何も見えなかったのが本当に残念でしかない。

次ページは3.つかの間の平穏

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