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【普通分娩】第三子の出産体験

前回の記事はこちら

今回は9年前の次女の出産の話。

この時の出産は

命について考えさせられる大きな出来事がありました。

「生と死」

赤ちゃんを授かり

お腹の中で健康に育ち

そして、無事に生まれてくることって

本当に奇跡なんだと

当たり前のことではないのだと

今でもそう思っています。

次女も里帰り出産

今回までは、同じ熊本の総合病院での出産です。

次女の出産予定日は6月末頃でした。

そしてちょうど同じ頃、私の3歳上の兄も二人目を授かり
予定日はその1週間ほど後でした。

同じくらいに生まれるかもしれないね~!って

家族皆で二人の誕生を楽しみにしていました。

長男と長女、どちらもちょうど出産予定日の11日前に誕生しているので

今回も10日程早く生まれてくるんだろうな~ってそんな気持ちで

その日を待っていましたが…

予定日10日前になっても

1週間前になっても

予定日になっても

予定日が過ぎても

まったく出産の前兆もありません。

まだかまだかと

いったいいつになったら生まれてくるの?

もう早くでておいで~!!って

完全に待ち疲れ状態

“私の中での計算”では予定日より2~3週間遅れているわけですから。

赤ちゃんのタイミングで生まれてくるのに、本当に勝手ですよね。

ちょうど予定日翌日の妊婦健診

1週間後の次の診察までに生まれていなかったら

入院して陣痛促進剤を使って生みましょう!っという話になりました。

「促進剤か~嫌だな~早くうまれないかな~」

そんな気持ちでした。

そして予定日前日の診察日2日前のこと

この日、兄から実家に電話がかかってきました。

兄の子は予定日の2日前だったと思います。

「そっちはまだ生まれないの?」って

いつものような電話ではなかったのです。

電話で話していた父

なんだか重い声で深刻な雰囲気でした。

そして話が終わると、私に電話をかわりました。

「今健診に行ったら、赤ちゃんの心音が止まってたって」

...??

「えっ?帝王切開で生むの?はやく出してあげないといけないでしょ?」

この段階で私は赤ちゃんはまだ生きているのだと思っていました。

早くお腹から出してあげて治療してあげないと!

胎児の心音が止まっている = 死

とは、すぐには結び付かなかったのです。

その日の妊婦健診で心音が確認できなかったこと

心音が止まった原因は分からないけれど

まれにみられることでもあること

すぐに陣痛促進剤を使って赤ちゃんを産む必要があること

...!? !?

兄からそこまでの説明を聞いてようやく理解できました。

とにかく義姉が無事でありますように...

無事にお産がすみますように...

ただただ祈るしかありませんでした。

そしてその翌日に赤ちゃんは義姉のお腹から出てきてくれました。

きれいなかわいい顔をしていたと聞いています。

小さな体で沢山の事を教えてくれたと。

これが次女が生まれる前日の出来事

私はとにかく無事に生まれてきてねと

予定日1週間を過ぎたお腹の子にそう伝えたのでした。

その翌日

母は妊婦健診のある私を病院へ連れて行き

「頑張ってね」と心配そうでもありましたが

「大丈夫、大丈夫!」と

そのまま駐車場で別れ、長男と次女を連れて車で2時間離れた兄の元へ向かいました。

私はとにかく今はお腹の我が子に集中!!と

気持ちを切り替えて病院へと入っていきました。

診察を受け、予定通りそのまま入院

陣痛促進剤を使用しての出産となりました。

外来から入院病棟へ行く途中、今日がお産になりそうと大ちゃんに連絡しました。

そして病室についてすぐ

内服薬、点滴と始まり

1時間もしないうちに陣痛が起き始めました。

薬の体への影響って本当に大きいですね。

これまで待っても待っても来なかった陣痛

薬を始めた途端

すぐに陣痛が始まって

お産はどんどん進む。

びっくりする早さで

やっぱり自然なことではないと

身をもっての体験でした。

そして3時間後に次女は誕生しました。

無事に生まれて来てくれて心から安心しました。

出産直後の私はというと

なんと血圧が190/100超え。

体に相当負担がかかったのでしょう。

そこから元の数値に戻るまで

1~2週間程かかったと思います。

とても心配されました。

退院後も看護師さんから自宅に電話があったほど。

こんな形の次女のお産

あまりのお産の進みの速さに

鹿児島から熊本に向かって来てくれていた大ちゃんも間に合わず。

でもなぜか誕生の瞬間

看護実習生の生徒さん含め

初めて顔を見るDr、看護師さん、助産師さん

沢山の人が周りに…

ちょうど日中のお産になったからかな

めでたいことではありますが…

この時間は

静かにゆっくり余韻に浸りたいな~と感じたのでした。

掲載元はこちら

ママーレコーレ編集部

ママのあれこれを皆でシェアしたい」という想いに共感して集まった、あれこれ肩書きを持った人たち。