【LDR】想定外も!パニック障害の出産レポート#4
夫が私の異変に気づき、助産師さんに声をかけた。助産師さんもすぐに事態を飲み込んだようで、麻酔は少し落ち着いてからにしましょうかと言ってくれた。
私は麻酔を打っているところを想像した。
背中から管を通し、産まれるまで、もうベッドから降りることはできない。血圧計や導尿の管も通される。
怖い。麻酔を打ったら、逃げられなくて死んでしまうのではないかと思う。
当然、死ぬわけないということは頭では分かっている。でもその瞬間は怖いという衝動にかき消されてしまう。
どうしよう、どうしよう。
怖い。めちゃくちゃ怖い。
呼吸が激しくなり、からだはガタガタと震えている。
涙が止まらない。
とても麻酔を打てる状態ではなかった。
麻酔を打つのをやめるべきなのか…と思った瞬間、また陣痛の波が訪れ、悶える。
痛い、痛過ぎる。この痛みをさらにここからまた何時間も耐えられる?
子宮口が2cmになるのに半日かかっているのだ。この先のことを思うと気が遠くなった。
進むも地獄、とどまるも地獄。
この状況を抜け出す術がないことに絶望し、朦朧とする意識の中で「ああ、人生で一番辛い」と思ったことだけはよく覚えている。
やめたい。と初めて思った。
もう産むのやめちゃいたい。
それがこのときの本音だったと思う。
でも、当然やめることなどできないのだ。
私は、本当に産めるんだろうか。
こうして恐怖と痛みの板挟みの中で、時間だけが過ぎていった。
そして私が下した決断とは…。
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⇒【LDR】想定外も!パニック障害の出産レポート#5 | 出産情報サイトママーレコーレ (mamarecolle.com)
掲載元:パニック障害の出産レポ④ついに訪れた分娩中のパニック発作|あやを / 新米母ちゃんライター|note
ママーレコーレ編集部
ママのあれこれを皆でシェアしたい」という想いに共感して集まった、あれこれ肩書きを持った人たち。