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「あなたのポートレート撮らせてください!」Vol.2

桜と花粉の季節も終わり、新緑が気持ちいい季節になりましたね。

皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、編集部が好き勝手なことを書くこの「スキカッテ」。

今回は、僕が年始から取り組んでいる「誕生月を迎えた方のポートレート撮影」企画で撮影させていただきました女性をピックアップしました。

今回撮影させていただいたかなりあさんは3月生まれということで、3月末に撮影をさせていただきました。

その頃すでに臨月を迎えてらっしゃったかなりあさんから無事に出産を終えたとの連絡をいただいたので、ほやほやの出産レポートをお願いしてみました。

かなりあさんの年齢は36歳。4月2日にお一人目をご出産。

ご職業は画家・現代美術家というかなりあさんは、妊娠・出産・産後をどの様に捉え、感じたのでしょうか。

産後2週目の時にお聞きしました。

ー妊娠にまつわるエピソードー

1年のうちに2回流産。

不育症の検査を受けて、血が固まりにくくなる薬を処方してもらい、とても悲しい思いをしながらでしたが、パートナーの支えてもあり、諦めず妊活していたら3回目の妊娠で無事に継続。

とはいえ出産まで継続できるのか不安があり、なかなか周りには言えなかったです。

胎動が感じられるようになって「ちゃんといるんだ」と初めて少し安心。

でもまだ不安が強く、”流産”の定義が外れる22週で、やっと流産を回避できた!と、また少し安心できました。

特につわりやマイナートラブルもなく、妊娠前と変わらず元気に過ごしていたものの、30週に子宮頸管長(しきゅうけいかんちょう)が短いからと、自宅安静の指示を受け、まだ産まれるには早すぎる…とまた不安になりました。

仕事や遊びの予定がキャンセルになったのは残念だったが、パートナーが料理も家事もやってくれて、なるべく横になる生活を送っていました。

足の筋肉がなくなって、力を入れてもふにゃふにゃになり、体力の低下を感じました。

ー出産にまつわるエピソード ー

無痛についても調べたのですが、麻酔の注射とカテーテルが陣痛より怖くて、自然分娩を希望。

良かったのは、ソフロロジー法の本を何冊か読み、YouTubeやブログなどからも痛くない出産法など、なるべくポジティブな情報を得ていたこと。

一抹の不安はあるものの、34週頃からは、「もうすぐ赤ちゃんに会える!」と出産がとても楽しみなものになっていました。

臨月に入り、やっと臨月きた!と喜んで気が緩んだのか、前期破水。

正期産にはまだ早かったものの、破水すると感染症のリスクが上がるとのことで、即入院、陣痛を促すためミニメトロというものを処置されました。

翌朝までに陣痛が来なければ促進剤を打つと言われていたものの、夜中に陣痛がどんどん進み、寝ようと思っていたが、これは寝れない陣痛だ…と思っていたら、子宮口がどんどん開き、8cmあたりからは、「あぁぁー!」と叫びつつも「フゥーッ」と深呼吸を意識して続けていたら、分娩室に移動させられ、暫くして助産師さんから、次はイキんで!と言われ、もう全開!?と驚いた。

キツくなったらいつでも無痛に切り替えられると言われていたが、無痛を考える間もなく、赤ちゃんはもうすぐそこだったよう。

陣痛から出産は本当に早く、安産でした。

ー出産を終えて思うことー

産後赤ちゃんに会うと、猛烈に尊くて可愛いくて、産まれてきてくれた喜び、愛おしさですごく泣けました。

オキシトシンのせいなのかホルモンバランスなのか、ものすごい幸福感で、赤ちゃんと離れても思い出しただけで泣けてきて、子どもができるって凄いことだなと思った。

安産でも相当な体の負担と、喜びと不安と色んな感情がごちゃまぜで、出産後数日は心身共にわけがわからない感じになっていました。

喜びやこれからの楽しみがひとしお。

出産で脳が縮むらしいですが、そのことも実感。

あと、とにかくよくわかってくれて、行動でも支えてくれたパートナーへの愛情が深まった。そして自分ってこういう所あるよね〜という面がよく見えて……。

ーご自身のこれからの展望や夢の実現についてー

出産で、今までとはなにか確実に違うことがわかる。

脳が縮むらしいですが、それもわかりますね(笑)。

子どもが生まれたけど、それによって私もまた一度死んで生まれた…、生まれ変わったような感じ。

今までより更に、自分の生き方や仕事に意識を向けると思うし、精力的に活動していきたい。それが子どものためにもなるとも思います。

これからの世界が、より理想的な環境、社会になるように…!

ー出産を控えているママに向けてメッセージー

妊娠、出産も本当に人それぞれで、それぞれの問題や形があると思います。

その中で、いかに乗り切るか、進んでいくか、やっていくかを納得いくように考えて、楽しめれば楽しんで、ぜひ育んでほしいです。

今回のスキカッテ、いかがだったでしょうか。

実はかなりあさんは、約15年来の友人。

学生だった頃の彼女のことを思い出すと喜びも一入です。

これからご出産を控えている方には何かの参考に、お子様が少し大きくなった方には少し昔を懐かしんだりしていただけたら嬉しいです。

※撮影は相互無償。撮影した写真は今後佐久間の作品として公の場に発表することを承諾いただきます。

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撮影に関してご質問やご要望があればコメント欄にお願いします。
今後の企画の参考にさせていただきます。

ママーレコーレ編集部

ママのあれこれを皆でシェアしたい」という想いに共感して集まった、あれこれ肩書きを持った人たち。