【NICU】NICUってどんなとこ? 体験談 面会について
前回の記事はこちら
今回はNICUの面会中のいろいろについて書いていきます。
私が知っているのはもちろん通っていたひとつの病院だけなので、
あくまでも私が感じたことややっていたことの体験談をお伝えします。
病院によって違うこともあったり、使う機械なども違うこともあるかと
思いますので、参考程度になってしまうと思いますが…。
なので“これ違うじゃん”なんて思うかたもいらっしゃるかもしれませんが、
あくまでも私の体験談なのでご承知おきください。
少しでも誰かの役に立てたらいいなぁと思います!
NICUの入り方
我が子がお世話になっていたNICUは、
面会時にNICUフロアのインターホンを押して、中の看護師さんが
鍵を開けてくれるという形式でした。
面会者に制限があること、面会者の体調が良好であることなど、
管理が必要なため勝手に誰でも入れないようにしてあるのかなぁと思いました。
入ったらすぐ、手洗い場とロッカー荷物置き場。
外からの菌をできるだけ入れないこと、
余計なものを持ち込んで邪魔にならないようにすることなどの
観点からなのか、荷物は全てロッカーに入れます。
(一部持ち込みできるものあり。後程記載)
手洗いをしっかりとして、使い捨てガウンを着用し、
持ち込むものはアルコール除菌シートでしっかりと拭いてから
ようやく入室となります。
すぐにすっと入れるわけではなく入室までにやることがあり
面倒だなぁと正直思うときもありましたが、
それだけ大変な場所なんだなぁということが実感できました。
NICUに持ち込めたもの
デジカメ
写真を撮るため。携帯は持ち込み禁止のため、写真を撮るならデジカメ。
動画撮影は禁止。
お守りや写真など
赤ちゃんの近くにひとつ飾ることができました。
両親の写真を赤ちゃんの目の届くところに貼っている人が多かったようです。
手作りのポジショニングシーツ
生まれたばかりの赤ちゃんは、手足をおりたたんで、周りを囲われると、
お腹のなかにいたときのような感じになるらしく落ち着くそうです。
タオルで壁を作ったりして、赤ちゃんの下にはニット生地の
やわらかいシーツが敷いてありました。
そのシーツは布を2つ折りにして縫い合わせたものだそうです。
なので作るのは簡単とのこと。布を買って指定の大きさで
2つ折りにして縫い合わせるだけ。
苦でなければ作ってみてください。とのことだった。
作ったものを赤ちゃんの下に敷いてあげて、
使ったら持ち帰って洗ってまた持ってくるというサイクルとのこと。
家のにおいを赤ちゃんに覚えてもらうことができるらしく、
おすすめしてるよう。
どこまで赤ちゃんに届くかはわからないけど、少しでも多くの愛情を届けたい、
できることは可能な限りしてあげたいと思い、私は作って持っていってました。
手縫いでも作れる本当に簡単なシーツです。
洋服は持ち込み出来なかったので、これが唯一の赤ちゃんの洗濯物。
シーツを家で洗っていると、赤ちゃんのことを家でも感じることができて、
あぁ親なんだなぁ私。なんてしみじみと実感できました。笑
NICUの中は…
ドラマでみるような感じ。笑
入るとうまい具合に保育器が配置されていて、オープンスペースなんだけど
横並びにになっていなくて、近くの子とは距離がとられている。
プライバシーもちょっと守られてる感じ。
それでいて、全員に目が届きやすいような配置。
そしてなにかあったときにすぐ人が来れるように一人一人のエリアは
十分な広さがあり、すぐに移動できるように導線も確保されていた。
看護師さん1人に対して担当患者は3人まで。手厚い。
でも他の子のケアに入っちゃったりすると担当の看護師さん
なかなか来れなくなったりするので、少し心配になる…。
アラームが鳴ってもなかなか来てくれないときもあって
心配になるときもありましたが、担当じゃなくても近くにいる看護師さんが
対応してくれたりしました。
NICUの患者全員のモニターが看護師さんたちがすぐ確認できるところに
表示されていたので、なにかあれば担当の看護師さんだけでなく、
誰かしらとんできてくれるようです。
そうはいってもなにもわからない身の私からしたらアラームが鳴ってるだけで
不安になりました…。大丈夫?苦しいのかな?やばいの?なにかあった?と。
アラームが鳴る度にドキドキしていましたが、
大切なのは“モニターの数値よりも赤ちゃんの顔色。
いつもと違うかどうか観察すること”と教わりました。
でもね、毎日数時間しか会えていなかったから、“いつもと違う”
ということに気付くまでに結構時間がかかりました。
だから今具合悪そうなのかどうなのかがわからず、
とにかくアラームが鳴ると不安が募っていたわけで…。
我が子なのにちょっと遠い存在。
NICUにいたときは、そんな風に感じてしまいました。
面会時にできること
触ってあげること
最初は正直見てるだけしかできないものかと思っていました。
集中治療室だし…。保育器に入っているから、触っていいと言われても、
どれくらいの時間?中に手をずっといれててもいいのかも、わからなかった。
保育器の中は、体温調節がうまくできない赤ちゃんのために、
温度が一定に保たれているとのこと。だから手をいれるためにドアを開けると、温度が下がってしまうんではないか…菌が入り込んでしまうんではないか…と
不安になりましたが、看護師さんから
「それぐらいの開け閉めなら問題ないので、たくさん触ってあげてください」と言われた。
生まれたばかりの赤ちゃんは、くるまれると落ち着くように、
私の手で赤ちゃんの体をおおうようにしてあげるだけでも落ち着くとのことだった。
そのため、面会中はなるべくたくさん赤ちゃんに触れるようにしていました。
おむつ交換
集中治療室なのでケアは全部看護師さんがやるものなんだろうなぁと
思っていましたが…いろんな管がつながっていても、
おむつ交換はやらせてもらうことができました!
初めてなのでおむつ交換の仕方もわからない…が、
看護師さんが一緒についてやってくれたので覚えることができました。
体拭き
少し落ち着いてくると体拭きを一緒にすることができました。
小さな体だから特に掌とかドキドキした。ちょっとの力で折れちゃいそうで…。
沐浴ができる日まではしっかり体拭きをしてあげないと!と思い、
すみずみまで綺麗に拭いてあげました。
飲む練習のサポート
呼吸のサポートで酸素が使われていたため、我が子は口からは
飲めないとのことだったので、ずっと経管栄養でした。
が、ミルクの味を覚えさせてあげること・いつか口から飲むことが
できるように吸う練習しておくことを目的として、
綿棒にミルクを染み込ませてそれを吸わせてあげていました。
すごく上手に吸えていた!口から飲めるんじゃないかと思うくらい。笑
おしゃぶりも貸してくれて、よく吸わせてくれていたおかげで、
おしゃぶりも上手に吸えるようになっていました。
抱っこ
生まれたときも抱っこはもちろんできなかったので、
このまま抱っこできるときは来ないのか…なんて最初は思っていました。
周りで面会している人が抱っこできているのを見て、
なぜ私はできないんだろう…と悲しくもなりました。
が、1ヶ月を過ぎた頃、ようやく初めての抱っこができました!
初めて抱っこした我が子は軽かった。
こんなに小さいのに頑張っているんだえらいなぁすごいなぁと思った。
温もりを感じて、すごく愛しかった。あの日は感動の日でした!
看護師さんから抱っこの許可がでた日しか抱っこできなかったけど、
それでも何回か抱っこすることができました!幸せなひとときでした。
搾乳
我が子のベットサイドで搾乳をすることができました。
3時間ごとに搾乳をしていたので、行き帰りの時間も考えると病院で
一回搾乳ができないときつかったので、病院で搾乳ができたのはありがたかったです。
病院では自動の搾乳機がレンタルできたので楽でした!
そして我が子を見ながら、
なんなら触りながら搾乳をすると母乳の出もよくなる!
なんて言われていたので我が子の近くで搾乳ができたのは嬉しかったです。
さいごに
NICUにいた期間数ヶ月。
周りの子は次々といなくなるのに(GCUに移動したりで)、
我が子はいつまでここにいるんだろう。退院できる日は来るのだろうか。
長くいすぎてNICUの主になるんじゃないか…なんて思っていました。
NICUを卒業することが想像できなくて悲しくなることもありましたが、
万全の体制で医療を受けられたこと、24時間体制でしっかりみてもらえたこと、
少しでも体が大きくなるようにと育ててもらえたこと、本当に感謝です。
少しずつでも私が我が子にやってあげられることが増えていったので、
それは嬉しいことでした!
赤ちゃんの生きる力って本当にすごい!
つづきはまた。
ママーレコーレ編集部
ママのあれこれを皆でシェアしたい」という想いに共感して集まった、あれこれ肩書きを持った人たち。