Menu

【無痛分娩】だったからこそ、喜びだけを感じられた

陣痛が訪れてから、無痛分娩を選ばれたtomomiさんの出産レポです。
陣痛が来るまでの様子や麻酔を打ってからの間隔等、わかりやすくまとめてくださっています。
無痛分娩に興味がある方も、そうではない方も、ご覧ください。


産まれてからあっ、という間に2週間以上。
年の瀬に産まれた息子の事と暦の行事、未だ回復しきらない身体で生きるのに必死な毎日を送ってます。

ありふれた話ですが、私もたくさんの出産レポ参考にしました。これから出産を迎えるどこかの不安な妊婦さんへエールも込めて。

当日に普通か無痛か分娩方法を選べる分娩の結果、促進剤投与と無痛分娩を経て、陣痛発生から8時間半で無事ちるちるを出産しました。

【12月8日 出産前日】

予定日を超過し、健診の翌日に急遽入院が決定
準備は随分前に済ませてあったので、簡単な掃除などをして待つ。
夕方入院。PCR検査の後に夜ご飯を食べてNSTを定期的に確認しつつGBSの点滴を開始。
GBSについて:【妊娠37週 母ちゃん心】|tomomi|note

この抗生剤の点滴投与が少々やっかいで、4時間おきに昼夜問わず、産まれるまでし打ち続ける。

翌日の朝ご飯の有無を聞かれる。
無痛分娩にする場合は食事から投与まで4時間あける必要がある為、もし食べた場合はお昼過ぎまで陣痛我慢しなくてはならない。

この時点でまだ優柔不断な私は決めかね、ぐずぐずし、そんな自分が情けなくて、落ち込む。
耐えかねた助産師さんから「とりあえず用意しておくから食べなくてもいいよ」と助け舟を出してもらい事なきを得る。結局、空腹に耐えかね完食したので用意してもらってよかったけど、産む直前まで豆腐メンタル。

【12月9日 出産当日】

画像3を拡大表示

朝5時、促進剤投与開始

普段であればすごく早い朝だけれど、緊張と不安で時間感覚なし。
最初は数回錠剤で様子をみて、点滴に移行していく。
打っていきなり痛み出す訳ではなく徐々に広がるので、急に痛みがきたら…とかなり緊張していたので少し安心。

私の場合は結局、陣痛発生はお昼の12時過ぎ。
分娩室に入って7時間と書くと長く感じるけれど、不安と緊張であっという間。ドンッ!と子宮のあたりに痛みが走り、
ああこれが陣痛ってやつだと察する

本当にわかるもんでした。笑

この痛みを皮切りに陣痛な波が徐々にやってきて、おしるしに破水と続く。
ここから早く、5分間隔だった陣痛があっという間に2分間隔、子宮口は5センチ弱。
ひたすら呼吸に集中し、立ち会いの為に旦那に連絡を取らないといけないのだが「いたい」「がんばる」「じんつうにふんかんかく」という簡単なワードしか打てない。

「麻酔、打つ?」

13時。助産師さんからの天の声。
まだ我慢できる…できれば高いし普通で産みたいけど…なんてケチ臭い気持ちはあっという間に折れ、15万の無痛分娩に簡単にしがみつく。すぐに用意してもらい背中からぷすり。
じわっと身体に冷たいものが染み込んでいく感覚を最後に下半身の感覚がなくなり、痛みも全くなくなる。

あれ、陣痛どこいった?

少しは痛いって聞いてたけど…全然、痛くない。すごい、麻酔。
次の痛みは産む時。それでも生理痛程度だという事で、それまでは突然のリラックスタイム到来。助産師さんとVIO脱毛の話で盛り上がる。自分のVIOを実際に見せながらクリニックを紹介するという貴重体験。リラックスしすぎ。笑

そうこう言ってる間にひらがなしか打てなくなった嫁を心配した夫が急いで到着。元気な様子に拍子抜け、すまん夫よ。

しばらく麻酔で陣痛が落ち着いてしまうものの、最強モードになった私の産気は燃え、子宮の疲れを心配する助産師さん達の意見を他所に、今日絶対に産みたい、と急に出産に向け意欲的に。

19時半を過ぎてやっと子宮口全開。いよいよの出産に向けて人が集まってくる。臍の緒二重巻きだから帝王切開にも直ぐに移れる準備もされて、緊張が走る。
ちるちるに酸素がちゃんと届くように酸素マスクをする。

画像3を拡大表示

あまりに時間がかかってしまったので、追加投与した麻酔の影響かイキみの感覚が掴めない。ここまで来てもまだ怖く緊張していて、旦那の手を握る。

絶対に生んでやるぞ、ちるちゃん

その気持ちだけはしっかり持って、出ておいで、ちるちゃん出ておいで、出ておいでとイキむこと数回。

この時、いつ帝王切開にしましょうって言われるか、臍の緒が絡まって息してないって言われないかすごく緊張してた。

にゅる

突然、視界に顔を出す、我が子。

長い臍の緒を首にぐるぐる巻き付けて、苦しそうな顔。泣いてない。泣いてくれ。泣きそうだ。
そんな母の心配を他所に、しばらくしてからマイペースにゲップして、そうしてやっと産声をあげてくれた。

画像3を拡大表示

この時の気持ちは、今改めて考えてみても上手く言葉にできない。
突然現れた初めて見るはずの人が、世界一愛しくて可愛くて、それを私と旦那は知っている不思議な感覚
震えと涙が止まらない。
私のお産は殆ど痛みもなく、ただただ、息子との出会いの喜びに満ちた時間でした。無痛だから感動がないなんて事は全くなく、無痛だからこそ喜びだけを噛み締められる時間だったと思いたい。

夫と2人でスタートラインに立った日でした。

身体は相変わらず戻らなくて大変だし産後にしてもらった事なんかも書いておきたいけど、ひとまずはちるちる、無事に産まれてきてくれてありがとう。

画像4を拡大表示

これからもよろしくね。


無痛分娩だから感動が無いなんてことは無い、という言葉が心に刺さる出産レポでした。どんな出産もママと赤ちゃんの頑張りと奇跡で起こっているんですね。
レポを読んだ方の出産が、素敵なものになりますように。

掲載元:【ちるちる出産】 計画無痛分娩|tomomi|note

ママーレコーレ編集部

ママのあれこれを皆でシェアしたい」という想いに共感して集まった、あれこれ肩書きを持った人たち。