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妊娠週数の壁っていくつあるの?細かく解説。

「妊娠週数の壁」という言葉。
聞いたことのある方も多いのではないでしょうか?
妊娠が分かった時、嬉しい気持ちと共に湧いてくるのが不安や心配事。その中でも「お腹の赤ちゃんは元気に育ってくれるだろうか?」という不安は、大きなものだと思います。
あまり心配事を意識しすぎるのも精神的に良くないですが、ママと赤ちゃんの身体がどういう状況なのか?を知識として持っておくことはとても大切です。
「妊娠週数の壁」についてまとめたので、参考程度にご覧ください。
※文中に「流産」の文言や、その可能性について解説する文章があります。不安を強く感じる方は、そっとページを閉じてくださいね。


  • 目次>
  • 妊娠5週〜6週の壁【胎嚢・心拍確認】
  • 妊娠9週の壁【流産確率が下がる】
  • 妊娠12週の壁
  • 妊娠16週の壁【安定期】
  • 妊娠22週の壁【流産から早産へ】
  • 妊娠32週の壁
  • 最後に

・妊娠5週〜6週の壁【胎嚢・心拍確認】

「生理が来ない。もしかして・・?」。
妊娠を望む女性が妊娠の兆候に気付き、妊娠検査薬を使うのが大体『妊娠5週』頃。生理予定日から1週間程度経った頃ですね。しかし検査薬で陽性でも、妊娠が確定している状態ではありません。
産婦人科を受診し、医者から正常に妊娠しているかどうかを判断してもらいます。この判断が出来るのがおおよそ妊娠5~6週頃になります。

超音波検査を行い、ママのお腹の中で
・胎嚢が問題なく形成されていて、
・その中に赤ちゃんの元である胎芽があり、
・赤ちゃんの心臓の動きである心拍が確認できる

この3つがあって初めて『妊娠』と判断されます。

残念ながら流産は、全妊娠の 8~15%で起こると言われています。妊娠週数別では妊娠 5~7 週が22~44%となっています(※1)。
胎嚢確認ができない場合、子宮外妊娠の可能性もあります。その場合女性の身体の為にも早急に対応する必要があるので、気になったら早めに産婦人科を受診するようにしましょう。


・妊娠9週の壁【流産確率が下がる】

妊娠5週後半〜6週以降の超音波検査で赤ちゃんの心拍が確認できたのに、妊娠9週前後に行われる次の検査で心拍が確認できなくなってしまう・・。
これがいつしか妊婦さんたちの間で「9週の壁」と呼ばれるようになりました。
この9週頃の検診で無事に心拍確認ができてから、各自治体で母子手帳を取得するように指示をする産婦人科が多いようです。
また、不妊治療を行う病院でも、9週で赤ちゃんが問題なく育っていることが確認できると不妊治療卒業、としているところもあります。

超音波検査で胎嚢を確認した人の約15%が流産になるといわれています。その内、10%が心拍確認前に流産、心拍を確認してから流産は5%。
この妊娠9週までの流産率がもっとも高い時期。逆にそこを超えると流産率がかなり低下するため、『妊娠9週の壁』を超えることを一つの目標としている方が多くいらっしゃいます(※2)。
妊娠9週あたりまでの流産は、染色体異常が原因のほとんどで、妊婦さん本人の生活や行動が影響しているわけではありません。もしも悲しいことになってしまったときも、自分のせいだと責めないで、ゆっくり休んでくださいね。


・妊娠12週の壁

妊娠8~12週の流産確率は34~48%で、全体の妊娠の8割はこの『妊娠12週』までに起こっていると言われています(※3)。
つまりこの12週を超えればまた、赤ちゃんが成長していく可能性が高まります。その意味で、12週の壁と呼ばれることが多くなりました。
ちなみに、医学的に「妊娠週数の壁」という言葉はなく、妊婦さんの間で自然と産まれてきた言葉です。

この時期には、個人差はありますが辛かった悪阻が収まってくる方も多く、お腹も少しずつ大きくなってきます。まだ安定期とは呼べないので職場や周りの人々に妊娠の報告がしにくく、生活がしにくいと感じることもあると思いますが、身体も心もなるべく落ち着いて過ごすのが一番です。

次ページは、
・妊娠16週の壁【安定期】
・妊娠22週の壁【流産から早産へ】
・妊娠32週の壁
です。

ママーレコーレ編集部

ママのあれこれを皆でシェアしたい」という想いに共感して集まった、あれこれ肩書きを持った人たち。