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【普通分娩】実習学生さんと乗り越えた出産~前編~

普通分娩の出産レポのご紹介をします。
ママは、2019年にご出産をされたインスタグラマーのkcママさん。当時は34歳のご年齢です。
パパとの会話までリアルな出産レポ、是非ご覧ください!


※会話文は、
『』→私
『』→夫
『』→助産師さん
『』→Dr

の言葉です。

入院までの記録

初めての出産でとにかくドキドキ。出産レポを読み漁ってイメトレ三昧。
周りの友人は予定日より2週間ほど早く陣痛が来た子が多く、
きっと自分もそうだろうとかなり早くからスタンバイ!予定日の1か月前には入院バック等準備完了!
なのに全然来ない陣痛・・。
なんでこんなに陣痛が来ないのか日に日にストレスが強くなり、不安に押しつぶされそうになっている私に夫が放った一言。
『ねえ、ほんとに産まれるの?』
『え?』
『蝶々にならずにサナギのままのやつあるじゃん(笑)』

この一言で更にへこむ。

今思ったら出産を控えた情緒不安定な妊婦に最低な一言!
根に持っているわけではないけど、衝撃が強かっただけに一生忘れないと思う。

誘発分娩の決定

8月29日 40w2d 妊婦検診
誘発分娩決定。40w6dより入院することになる。
どれだけ長くてもあと数日で赤ちゃんに会える。嬉しさと怖さと不安でぐちゃぐちゃ。

9月1日 40w5d メンタル崩壊
朝から一人でずっと泣いてる。早くから陣痛に備えて勝手に緊張していたため、その緊張に自分が押し潰されてしまう。そんな日に限って夫の帰りが遅い。
22時過ぎにやっと帰るという電話。その電話で号泣。
家に帰ってきてすぐに私をドライブに連れ出してくれる。その後夕食の仕上げまでしてくれた。感謝しかない。

とうとう入院

9月2日 40w6d 入院
9:00
いつもの妊婦検診の診察室で誘発分娩の説明を受ける。バルーンと促進剤について聞き、心配性の私が用意した爆量の入院&陣痛バッグを持って夫と病室へ。
助産師さんと他愛もない話をし、『昨日は寝れた?緊張してない?』と言われてまた号泣。夫も目を丸くしてびっくりしてる。
勿論昨日はほとんど寝てない。陣痛も出産も怖いけど、とにかく早く産みたい。

11:00 NST装着
初めて見るNSTに夫興味津々。おなかにいっぱい話しかけてくれる。
そのたびにお腹が張り数値に出るので、夫喜ぶ。
30分に3回波があり、11分間隔。このまま自発してくれたらいいね!の助産師さんの一言に期待しまくり、バルーン免除が頭をよぎる。
※自発:自発分娩のこと。医学的な処置を行わず自然に陣痛が生じ分娩まで行うこと。

11:30 隣県より母が到着
先生より内診の呼び出し。『バルーン入れますね~!』
免除の期待は一瞬で消え去る。まず内診ぐりぐり。もうめちゃくちゃ痛い!腰が浮く。
カーテンの向こう側で先生の声『遠いな・・。』遠いからバルーン痛いかも、と・・。一気に体に力が入る。
しかし出血が多く中止。13時に再チャレンジすることになり撃沈。脱力感やばい。

12:00頃 昼食
食欲がないうえに美味しそうじゃない。食べないとパワー出ないからと言われ、食べる。

13:00 母と夫お昼ご飯へ。夫いったん帰宅(子猫の世話)。
内診呼ばれ、バルーン挿入。バルーンを入れるも出血が多いらしい。
バルーン100cc挿入。
痛すぎてショックが大きい。
内服薬(子宮口を柔らかくする薬)を服用。

夕方 
子宮口1cmのまま夕方になる。夜間はバルーンの量を減らさないといけないらしく、100cc→40ccまで減らす。
痛みはかなりあるのに、陣痛に繋がらない。一時、赤ちゃんの心拍が低下。
ナースステーションに近い陣痛室へ移動。
赤ちゃんの心拍も安定し、陣痛も来ないので自室に戻る。
内服薬が一日6錠までらしく、私は6錠服用しても陣痛が来なかったので、出産は翌日に持ち越し。
夫帰宅。母は近隣のホテルへ。
前夜寝れていないため、助産師さんに勧められて睡眠誘発剤を飲んで寝る。

9月3日
5:45 起床。久しぶりにぐっすり寝てスッキリ。
7:00 内診。バルーン追加。110cc追加で150ccに。何となく子宮口が重い感じ。
7:30 陣痛室へ移動。助産師さんに『もうここには戻らないつもりでね!』と言われて気合が入る。

とうとう陣痛室へ

8:00前
朝食が来て、痛くなる前に慌てて食べる。この辺で内服薬があったはず。
助産師さんより「勤務時間が終わりなので、担当が変わる」とのお話。超ベテランぽかったのでちょっと残念。
『ひとつ相談なんやけど・・』と、病院が産科の学生さんを受け入れており、病院で実習を行っているとのこと。そこで私にその学生さんをつけさせてもらえないかという相談だった。
『担当の(学校の)先生もついてるし、うちの助産婦もベテランをつけるからどうかな?もちろん出産のときに危険な状況になったら、助産師に代わるからね。』
『学生さんが赤ちゃんを取り上げてくれるんですか?』
『そうそう!いつものドクターもいるし、私らも何人もいるから安心してね。』

入院前に読み漁っていた出産レポに、同じように学生さん同席の話が合ったのでを思い出す。
付いてもらえてよかった、と書いてあったのを思い出しOKをする。


私の仕事は、人生の大切なイベントをお手伝いする仕事だった。
新人教育を毎年担当しており、研修期間はお客様に相談して許可を頂いて、いつも新人や新卒を同席させていた。
そのお客様の協力のお陰で、新人たちはみんな勉強して成長できたのを身をもって感じていたし、とても感謝していた。
なので、今回はこの話を頂いたのも何かの縁だと思えてならなかった。
私は沢山のお客様に助けていただいたので、今回は私の番だと、私も力になりたいと思った。

8:30過ぎ 腰に鈍痛。お腹も張ってくる。
担当の助産師さん、学生さん、学校の先生挨拶。
ちょっとずつ痛みも増し、辛くなる。
助産師さんより『今日産みたいんやって?』
『そうなんです。旦那の休みが昨日と今日なんで・・。』
『そうなんや!じゃあ今日産みたいんやったら歩こう!』と言われて、病棟内と階段を散歩。
ロビーに出ると、陣痛室への入室許可を待つ夫と母がいた。

二人の顔を見て、自分のほおが緩んだのがわかる。なんか急に安心感。
夫はしんどそうに歩く私を見て、ニヤニヤしてる。途中助産師さんが呼ばれて行っても、ずっと学生さんと先生がついてくれている。めっちゃありがたい。
お腹が張りまくりで休み休みしか進めない。散歩から戻って、内服薬。
陣痛が進むから、と学生さんが足湯を提案してくれる。マッサージをしてもらいながらの足湯は最高だった。
痛いけどまだ余裕があるので、学生さんといろんな話をする。
夫と母の入室許可がなぜか全然でないので、話し相手になってくれる子がいて良かった。
足湯後、痛みが増してくる。ベッドで横になり、腰?お尻?あたりを先生がさすったり押したりしてくれる。すごく気持ちいい。学生さんだと弱くて全然効かない・・。

11:30頃
夫と母の入室を確認したらOKだったので、母にLINE。陣痛室に入ってくる。安心感。学生さんと先生が、とても丁寧に夫と母に挨拶をしてくれる。
徐々に痛みが増してきて、あまり話ができない。
できてもめっちゃ偉そうな物言いになる。途中夫が腰をさすってくれるも文句。
学生さんに教わりながらやってくれた。大きな温かい手がめちゃくちゃ心地よかった。でも途中でまた文句言っちゃう。
あと、事前に読んでいた出産レポで、「陣痛時タオルを持っていて良かった」という記事があったのでハンドタオルを用意していたが、これは本当に役に立った。
特にここから先手放せなかった。

12:00頃 昼食。食欲なし。
近くにいた夫が『食べないの?』『そんな気分ちゃうし、食欲ないし、全然美味しそうちゃうしいらん』と息を切らしながら答える。
『じゃあこのカステラ貰っていい?』『は?・・どうぞ。』
心配じゃなくて食べたかっただけかよ!とイラッ

13:00頃 内服薬(これが最後だった)
『ごはん減ってないね、できたら食べて欲しいねんけど・・あ、でもカステラは食べれたんや!』『それは旦那が・・』
『えーー!旦那さん食べたん?これからお産やのに!』
と助産師さんに笑われ、夫がばつが悪そうにヘラヘラ。
そこで内診室に呼ばれる。立とうとしたら、なんかお股に挟まった感じ。
『なんか出たかも!挟まってる!』
『え!子宮口が開いてバルーンが落ちたんかも!よし、行こ行こ!診てもらお!』

続きは後編へ・・。とうとうお産が始まります!

元の記事:kcママ(@mam_kc) • Instagram写真と動画

ママーレコーレ編集部

ママのあれこれを皆でシェアしたい」という想いに共感して集まった、あれこれ肩書きを持った人たち。