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【普通分娩】痛かった初産レポート。8時間の戦いの記録

今日は、やっと書き上げた2018年に出産した時のレポートを公開したいと思います。


これから出産する方で、色んな人の体験記を読みたいなぁという方がいたら、是非読んでみてください☆

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2018年10月16日、13時55分、2850gの男の子を出産しました。

これは、その日の出産記録です。


38週と5日の早朝の記録から始まります。

8日前におしるしがあり、念のため一度病院に行ったところ、まだだね〜と言われ、結局帰宅。

3日前には、柄にもなくマタニティフォトを撮って記念を残し、
2日前には太宰府天満宮に夫の観光も兼ねて安産祈願のお参り(2回目)するなどして過ごしていた。

その日、午前1時頃ベッドに入ったが、
午前2時ごろから子宮あたりをキューっと絞られるような生理痛のような痛みが。
測ってみると、まだ30分間隔。
これが陣痛か?と半信半疑のまま、横になってうとうとしながら様子を見ることに。

それから寝るに寝れず、5時頃には10分間隔に。
まだ我慢できる痛みのため、とりあえず6時になるまで待ち、両親を起こすことにした。

そして、6時になったので、両親の寝ている寝室に行った。
ふすまを開けて「お母さん、お腹痛い。」
と言うと、横に寝ていた父が先に起き、
「おい、お母さん、ゆみがお腹痛いって!」
と言って母に話しかけた。
すると、
「・・・えっ!?わかった!すぐ準備しよう!」
と母は慌てて目を覚まし、飛び起きた。
家の中が一気に慌ただしい雰囲気になった。

8日前にも少し痛みがあったので一度病院に行っていた。
その時に入院するかもしれないと思っていたので、準備は万端だ。

それから病院に電話した。
「あのー、今38週と5日で陣痛が来たみたいなんですが。もう10分間隔です。」
と言うと、
「初産ですよね?そしたら病院が開く9時まで待って、そこで診察してもらいましょう。」
と言われた。
ウソだろ?!もう10分間隔だよ?!と思いながらも、
「・・・・わかりました」
と言って電話を切った。

その時が6時。あと3時間も待たなければ・・・と思うと少し心配だったが、待つしかなかった。

7時に朝食を家族ととった。その間も2回くらい痛みが襲ってきたが、
まだ無言で耐えられるレベルだった。
マタニティヨガやソフロロジーで学んだように、フーっと言いながら吐く息に集中した。

8時頃になると、腰をさすらないとしんどいくらいになってきた。

しかし、少し我慢すれば、耐えられるくらいだった。
体の向きやさする位置や方向を変えて少しでも楽になる方法を試していた。
痛みが来る波があるので、来た時だけ、長く息を吐いて腰をさするなどしてじっと耐えていた。

9時になり、病院に到着。
受付を済ますと、すぐに呼ばれ、NSTを取った。
NSTでは20分の間に、前駆陣痛が2回来ていることがわかった。

そのまま診察に入り、エコーで赤ちゃんの状態を確認。
「よくここまでお腹の中にいてくれました、もう出てきてもいいね。」
と先生が言った。
次に、内診。子宮口を確認すると、3cmほどに広がっていた。
「我慢強いお母さんですね。」
と言われた。
3、4cm開くとかなり痛がるお母さんもいるようだ。
わたしは我慢できた自分が、少し誇らしかった。

先生の判断で、すぐ入院が決まった。

陣痛が始まっているので、そのまま陣痛室に移動することになった。
移動は100mもなかったと思うが、その間も陣痛が襲い、看護師さんに捕まりながら、休み休み移動した。

陣痛室に着くと、入院のセット(産褥パッドなど)をもらい、
入院着に着替えた。

とりあえずベッドに横になって、7、8分おきにくる陣痛に耐えていた。
陣痛が来ると、母に背中や腰をさすってもらった。
その間、母は頑張れ、頑張れ、と言ってくれた。

看護師さんに、
「旦那さんは今どこ?」
と聞かれた。
旦那は昨日から長崎に出かけている。今こちらに向かっているはずだった。
「ちょっと出かけてるんで、来るのはあと1時間くらいですかね。」
と答えた。
「間に合うかなぁ〜?」
と看護師さんは言った。

え、そんなに早く生まれないだろ!
と心の中でツッこんだが、
痛くて辛かったので、早く生まれたら良いなぁ、と思った。

旦那には、病院に行く時にLINEをしていたが、返事は返ってきていない。

ただ、こちらから、
今どこ?
と打つ余力はその時にはもうなかった。

その時10時半くらいだったと思う。
「今の内にお昼ご飯食べる?」
と看護師さんに聞かれた。
陣痛が来る前は、体力勝負なので、できるだけ陣痛が来ていない時に、少しでも良いからご飯は食べるものだ、と思っていたが、
実際はそれどころではなかった。

今思い返すと、病院に来る前に朝食を食べていたので、途中でお腹が空かず、良かった。

再び看護師さんが来ると、
「本格的な陣痛が来る前に浣腸しますね」
と言われた。
母親学級で、お産の流れを聞いた時に、本陣痛の前に浣腸と導尿をすることは聞いていたが、
初めての経験なのでかなり怖かった。

おしりを出して横向きに横たわると、肛門から管を刺された。
生暖かい液体が腸の中に入ってくる。
多少の違和感はあるものの、想像よりは、痛くも、気持ち悪くもなかった。
入れた直後に、トイレに誘導された。
すぐに出したくなるが、できれば5分くらい我慢してから出してください、と言われた。

トイレに入って鏡を見た。既に強い陣痛が来ていたため、少し疲れていた。
言われた通り、我慢をしていたが、出した方が良いような気がして1分も経たずして出してしまった。
強い便意があったわけではないが、何しろお腹が重いし、陣痛もその内やってくる。
そんな状況の中で5分も待っていられなかった。
出している時は既に意識が朦朧としてきていた。

9ヶ月ごろから便秘気味だったが、ここ数日は快便だった。
家を出る前も2回ほどトイレに行ったし、ここではもう出ないかなぁ〜?と思っていたが、
先ほど入れた液体なのか、便なのかわからないが何かが一気に出た。

あまり待てなかったので、入れた薬が腸に行き渡らずに
お腹の中のものが出切らなかったかもしれないが、
諦めてトイレから出て再びベッドに横たわった。

その後は短かい間隔で陣痛が来た。
私の「きたきた・・・」
という合図に合わせて母も必死で腰をさする。

あれから30分くらいだったろうか。旦那がやってきた。意外と早く到着し少しホッとした。
ちょうど陣痛が来ていて、挨拶もロクにできなかったが、話し声で来ている事を察した。

再び看護師が様子を見に来ると、母が、「陣痛がもう4分間隔くらいなのですが」と焦って看護師に話した。
看護師は冷静さを保ちながら、「子宮口見てもらいましょうか。」と言った。

ほどなくして助産師がやってきて、子宮口のチェックをされた。
人によってはこの、通称内診グリグリがかなり痛かった人もいるようだが、
私は大丈夫だった。
「あ〜もう7、8cm開いているね。分娩台行こうか。」
その言葉を聞いて、少しホッとした。
いろいろな人の体験談から、分娩台に行ってからは速いと聞いていたからだ。

よし、がんばるぞ!と思い、陣痛の合間に、看護師さんに捕まりながら分娩台に移動した。

移動してから数分後、強い陣痛に襲われた。
隣に来てくれた旦那の手を、時折強く握った。強い痛みを感じると、なぜかその力をどこかに入れて発散させたくなるようだ。
旦那は強く手を握られてどう思ったのだろう?私の握力なんて、こんなもんかと思っただろうか?こんなに強く握るなら相当痛いんだな、と思っているだろうか?私は痛みと戦いながらもそんな事を考えたが、旦那は何も反応がなく、ただ、じっと手を握っていた。

数十秒で陣痛が一旦収まって、旦那も一旦分娩室から退出した。

その間、
「仰向けではなく、横になって寝れば腰をさすってあげるよ」
と看護師さんに言われ、
横を向いて寝た。

陣痛の波が来るたびに「スーッ、スーッ」と口から大きく息を吐くようにしていたので、
それを合図に看護師さんが腰をさすってくれた。
そのおかげで喉はカラカラ。
合間に、ストロー付きのお茶を飲ませてもらった。
だが、気持ち悪くてあまりたくさんは飲めなかった。

陣痛が来て、スーッと息を吐く時に、
「カンガルーのポーズ!!」と言われ、体を丸め、お腹を見るようにした。
産院で受けたヨガのポーズだ。
講習で教わったように、頭の中で自分にカンガルーの尻尾が生えたイメージをして、
それを前に持ってくるように体を丸めた。

どんどん痛みは増している。
私はそれまで押し殺していた声を出さずにはいられなくなっていた。

「ゔゔゔゔうううぅぅぅぅぅぅうううう〜〜〜〜〜」

声を出すと体力を消耗すると聞いていたので、出さないように努めた。しかし、耐えても声が漏れ出てしまい、うめき声となっていた。

悶え苦しみながら1度の陣痛で10秒くらい続く激痛に耐えていた。

悶絶、悶える、というのはまさにこういうことだ、と身をもって体感した。

身体もどこかに力を入れないと痛くてどうしようもなく、動きたい衝動と制止しようという理性がぶつかり合って、なんとも奇妙な動きをしていた。

さながら、ホラー映画に出てくる、何かに取り憑かれた人か既に呪われて腐敗が始まってしまったゾンビかの様に…。

なんとか痛みに耐え、分娩台から転げ落ちてしまわない様に、横にあったバーを壊れんばかりに握った。
痛みが来ると、どうしても力んで股を閉じてしまっていたが、
その度に助産師さんに開かれ、それが地味に辛かった。
恥ずかしいというより、痛みを逃がせずに、という意味で。

痛みに耐えながらも、目は瞑らないように努めた。
瞑ると内出血して目が充血する、とネットで読んだからだ。
目をぱっちりと開けていた・・というよりひんむいていたので、見ていた人は怖かっただろうと思う。
看護師さんや助産師さんはそんな光景は見慣れていると思うが。

この痛みは・・・・
1人の大人が、わたしの子宮の上に親指2本で逆立ちしているような痛みだった。
ちょうど骨盤の間、腰骨の位置、一点だけが上から強く押されるような痛みだったのだ。

その後、どこかのタイミングで導尿もさせられた。
膀胱に管が入っていくのは、地味に痛かった。
出産前の2大不安の浣腸と導尿が終わり、少しホッとしていたが、メインはここじゃない。笑


陣痛と陣痛の間は完全に意識が朦朧としており、ぐったりとしていた。
また、気持ち悪さと戦っていた。
吐きたい、でも吐けない。いや、いっそ吐いた方が楽になれそうだが・・・。
陣痛室にいる時に、ご飯を食べなくて本当に良かったと思った。
陣痛の間に吐いた、というのもネットで何度か見ていたが、ここで本当に気持ちがわかった。
だるい、早く終わってくれ、と心の中で叫んでいた。

その後も数回、その今までに感じたことのない痛みに耐えながら悶えていると、
仰向けになるように言われたので朦朧としながら従った。
「よし、子宮口9cm。先生呼んで。」
助産師さんが先生を呼ぶ合図を出した。
「先生に膜破ってもらって破水させるからね〜」と言われた。

先生が来て
「うん、開いてるね。じゃあ破水させるよ〜」
というと、子宮からじわ〜と暖かい液体が流れ出るのを感じた。
すると先生が、助産師さんに
「もう良いよ、いきませて。」
と言ったので、助産師さんたちに促されていきむことになった。

いきみとは???であったが、
痛みの波がきてMAXになる時に合わせて腰のあたりにあるバーを掴んで、
状態を起こし、体を丸まらせて、
う●こを出すように力を込める!!!!!

((((顔は鬼瓦!!!!!))))

陣痛が痛すぎて、思いっきりお腹に力を入れると少し痛みが緩和されるというか、飛ばせる感覚になっていた。

しばらくいきんで陣痛が弱まると、状態をまた横向きに戻された。
その方が、体を丸めやすい。

そしてまた、陣痛が来ると、横のバーを掴んで、思いっきり丸まっていきんだ。

その時、まだ腸に残っていたと思われるう●こが、ぶりぶりぶり〜〜〜〜〜〜と出た。
助産師さんはあらかじめパッドを私のお尻に当てて、全部受け止めてくれた。
いきみの時にう●こが出る話も、ネットで何度か見ていたので、
意識が朦朧とする中、(これか〜〜!)と心の中で思っていた。
しかし、う●こが出ると、赤ちゃんが出てくるのも近い。ともYouTuberの助産師が言っていた。
そこでまた、もう少しだ、頑張ろう!と思えた。

すると、周りが一層慌ただしくなり、
ベテランと思われる年の行った助産師さんがやってきた。
「うん、頑張ってるね。上手上手。」
と体をさすりながらいきむ度に励ましてくれた。
もう一度いきむと、膣のあたりがめいいっぱい引っ張られて熱〜くなっているのを感じた。
陣痛の方が痛く、意識も朦朧としているので、きっとものすごく痛いのだろうが、それどころではない。

「いいね、よし、じゃあ先生と旦那さん呼ぼう。」
と助産師さんが言ったので、
一度いなくなった先生と旦那が再び分娩室にやってきた。

「あと一回で産むよ!」と助産師さんが言った。
え?あと一回?!と半信半疑だったが、希望の光が見えた気がした。

私は見えなかったが、旦那曰く、この時先生はメスを持っていたらしい。
膣のパンパンに張っている部分をさらにスーーーッと引っ張られているような感覚があった。
おそらく、この時に会陰切開していたのだろう。

そして、また陣痛が来た。
大きく息を吸って長く吐きながら体を丸め、思いっきりいきんだ。
もう、私の下半身がこの後どうなるかなんで考えずに人生で一番力を込めた。
しかし、息が続かず、また状態を倒しそうになった時、
「いいよ、そのまま、もう一回!!」
と息を吸って吐きながらすぐ状態を起こされた。
3、4人の人が私の前を取り囲んでいる。
めいいっぱいの力を込めた。
「おりぃいいいいいいいいやぁぁ〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
(血管ブチブチブチブチブチ。。。)

すると、
「わぁ〜〜〜〜、おめでとうございます〜〜!!」
と歓声が上がった。
横にいた旦那に、「ほら、産まれたよ」と指を刺された。
赤ちゃんが見えた。

数十秒で、
「おぎゃ〜、おぎゃ〜」
と元気な産声が聞こえた。

だがその誕生の瞬間は意識が朦朧としていたため、実はあまり覚えていない。

赤ちゃんは台の上に置かれ、へその緒の処置や、身長、体重を計られているようだった。

私の方は、助産師さんにお腹をぎゅーぎゅー押されていた。
これも地味に痛い。またさっきまでの陣痛の痛みを思い出す。
いろんな方向から何度か押して、無事に胎盤が出てきた。

その後、
「先生が来て会陰切開の傷を縫合します」
と言われた。
経験者には、意外と痛かった、と聞いていた傷の縫合だが、
縫合前に麻酔を打たれたので痛くはなかった。
しかし縫うのに時間がかかっており(5分くらい?)、
縫われている感覚はあったので、感覚的にはお股が四方八方にビリビリに裂けていたのではないかと思う。
それくらい時間がかかっていた。

その傷はすぐ治るのかな・・・跡は残るのかな・・・と心配になった。

縫い終わると、赤ちゃんが私の元へ運ばれて来た。
小さいが、ちゃんと人の形をしていた。
赤い。よく泣いている。
良かった、ちゃんと産めたんだ・・・・。

疲れていたが、達成感から、写真撮影には笑顔で応じることができた。
しかし、後から見た写真では、疲れきった顔に年齢を感じざるを得ず、がっかりするのであった・・・。
(カメラの画素数が無駄に良い。泣)

そして、カンガルーケアという、赤ちゃんに初乳を与える儀式?を行った。

生まれたばかりでおっぱい吸えるのか?と思ったが、助産師さんに手伝ってもらいながら、わたしの乳首を息子の口に無理やり持っていくと、口に入ってきたなにかを咥え、一生懸命吸おうとするのだ。
なんとも言えない可愛さを覚えた瞬間だ。
あぁ、これからこの子を育てていくんだなぁ、と感じた。

その後、陣痛前に食べれなかったお昼ご飯が届いたので、旦那に食べさせてもらった。
2人ですやすや眠り、時折泣く息子を見ながら、かわいいねぇ、小さいねぇ、と話した。

そしてついさっきまで、気持ち悪い、死にそう、と思っていた私でしたが、見事お昼ご飯を完食したのでした。笑


陣痛自体は朝5時くらいから10分おきなって、
生まれたのが13時。

約8時間の戦いでした。

長いような短いような、とりあえず痛すぎて、当分は経験したくないなぁと思う経験でした。

しかし、無事母親の仲間入りをして、何か誇らしさも感じたのでした。

…その時はこれから始まる、子育ての大変さを知る由もなかったのです。。。泣


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出産レポートは以上です。
お読みいただき、ありがとうございました!

この後の話はまた別の機会に書きたいと思います!

では、また。

掲載元はこちら

ママーレコーレ編集部

ママのあれこれを皆でシェアしたい」という想いに共感して集まった、あれこれ肩書きを持った人たち。