【海外で出産】ドイツで第二子を出産
25.Juli.2017
出産予定日 7/17 40W0T 家にて
4:30
「きた。これだ。」
という下腹部痛で、ぱっと目が覚める。
ここ一週間、寝ている間に起こる痛みには敏感になっていようと
常にアンテナを張っていた。
だけに、直ぐに気付いた。
(ちなみに、ここ一週間、寝ている間も起きている間も全く痛みはなかった。)
例の、細長い痛みが膣の中に向かって突き刺さってくるような痛み。
おしるしがあるかどうか確認するも、ゼリー状のものも、
うっすらしたものもなし。
ということは、これは本物の陣痛じゃないと思い、
寝室で寝転がったままネットサーフィン開始。
5:00
ちらちらと時計を気にしていると、どうも痛みは5分毎に来ている気がする。
でもそこまで痛いわけじゃない。ああ、痛いのきたわと思いつつも、
今日の天気を検索して、
息子に幼稚園に水着を持って行かせるか否か、を考える余裕がある。
痛いけど、我慢できないほどじゃない。
そこで、出産準備コースの時に助産婦さんが、
陣痛アプリなるものがあると教えてくれたことを
ふと思い出し、検索してダウンロード、使用開始。
(私が使ったのはWehen Zählerという実にシンプルな無料アプリで、
起動させるとFruchtblase ist geplatzt(破水)
Start Wehe(陣痛開始)の二つのボタンがある。
陣痛が始まると同時にStart Weheを押し、
痛みが無くなったらStopp Wehe (陣痛ストップ)を押す。
陣痛の回数、開始から終了時間、かかった時間、陣痛間隔を記録できる。)
5:30
時報か何かですか?と疑いたくなるほどきちんと5分毎に来て、
1分で去っていく陣痛。
(1分陣痛、痛みの無い時間が4分、そしてまた1分陣痛…)
3分を切ることすらある。
アプリのメッセージで、『陣痛の間隔が3分を切りました。
至急病院に向かってください』と出るが、
いやいや、またまたご冗談を…と笑って受け流す。
6:00
息子とぱぱ氏を起こし、「産まれるのは今日かも知れない」と告げる。
5分間隔の陣痛が1時間半続いていると知らせると、動揺するぱぱ氏。
時々痛みでぴたっと止まりながらも普通に朝食の準備をする余裕がある私。
いつも通りに朝食を取りつつ、今日の予定を話し合う。
今陣痛始まったばっかりだし、
出てくるのは多分今日の午後とか夕方だと思うよ、と話す。
万が一の時に息子の迎えに行ってくれる、という友人に連絡をする。
ぱぱ氏には、早めに息子を幼稚園に送ってくれるよう頼む。
7時半から預けられるので。
ぱぱ氏とは、この後私が産院に向かい、
息子を幼稚園に送った後ぱぱ氏が産院に駆けつける、
ということにしようと話し合った。
6:30
行儀が悪いのは承知で、食事中も携帯電話を食卓に置いて
陣痛間隔を測り続けていた私。
やっぱり2時間ずっと続いている5分間隔。
ごちそうさまをして皿を片付け、息子と会話をしている時に、
どうも息を詰まらせていたらしい。
とはいえ、2人を送り出し、キッチンを片付け、
息子との約束のちっちゃなジュースアイスを作る。
7:00
産院に電話して、2時間半くらい5分間隔の陣痛が続いている、
行ってもいいかと聞く。
2人目の出産です、と告げると、あわてた様子で、それは早く来てください、
と返ってきた。
もしこの段階で産院がいっぱいだったら、他の産院に回されると
事前に聞いていただけに、ひとまず受け入れて頂けると分かって安心した。
ちなみにこの産院は息子を産んだ時と同じ場所で、
事前に申し込みをしてあった。
それから、タクシーを呼ぼうとしたのだが、
タクシー会社の番号を控えていなかった事に気付き、
慌ててネット検索して、やっと一台お願いする。
7:15
入院用かばんを持ってタクシーに乗る。
ああ、息子の時はここでベビーシートも持ってったんだよなあ…と
感慨深くなる。
タクシーのおじさんに、
「いやー陣痛があるので一応産院に行くんです。
帰されないといいんですが」
と伝えると、運転手歴30年だという彼は
そうかー、自分も自分の妻の出産の時はどきどきしたなあ、
俺が倒れたら誰が俺の面倒を見てくれるんだろう、とか心配したもんだよ、
というか最近は
出産の時にビデオ撮るとかあるだろ、あれどうかと思うんだ、
だって妻が苦しんでいるのに俺がビデオ撮影とかするなんて…
ビデオ撮影と言えば近頃の若いもんは携帯を使って
…と始まってしまった。うんうん、と真顔で聞きながら、
たまに訪れる痛みをやり過ごす。
後から思えば、このおじさんのお陰でうまく平静を保てたのかも知れない。
そういえば、この町は平日7時半辺りから交通量が激しくなって
渋滞が多発するんだと聞いた。
(私はこの町に住んで長いけれども、車が無いので交通量のことは知らず)
ギリギリセーフ。
ママーレコーレ編集部
ママのあれこれを皆でシェアしたい」という想いに共感して集まった、あれこれ肩書きを持った人たち。