【無痛分娩】第三子を無痛分娩で出産。自然分娩とはこう違った#3
最終会、無痛分娩レポート
3回に渡ってお送りした無痛分娩。
今回を最後にします。よろしければお付き合い下さい。
- 無痛分娩とは
- 無痛分娩のリスク
- 病院選び
- 無痛分娩の現実
- さぁ、陣痛がきたぞ
- 無痛分娩やりますか?やめますか?
- 間に合うのか無痛よ
- 麻酔科医登場
- 効くのか否か
- 子宮口10㎝
- 産まれました
- 普通分娩と比べて
- 産後の体力やあれこれ
続きです。
麻酔科医の坂井先生は、私の隣で、
「もうすぐ効き始めますからね。」
と優しく教えてくれました。
まだかな・・まだかな・・
効くのか否か
経験された方なら分かると思いますが、
陣痛って、この世の痛みじゃないくらい、激痛じゃないですか。
#$%&$$#%*EOGEsもw・・!!!
言葉にならない文字化け並みの痛みがきていました。
地味な登場をした産婦人科の先生、
「うん。もうすぐだね。ペース早いね。」
と呑気な感じ。
元々のんびりした先生なのは知っていたけど、やっぱりお産でもそうなんだ。
とにかく、頼みます~~
あっ!また陣痛くる!!
構える。
いででで・・ん??
今回の陣痛、ゆるめじゃない?
隣にいる助産師さんと、坂井先生に、
陣痛が来ると思ったのに、来てないと告げました。
助産師さん「そんなことはないですよ。ちゃんと測定値には張りが出てますし。」
坂井先生「ぽにさん、麻酔、効き始めたんですよ。」
坂井先生は、小さいアイスノンを取り出しました。
それを私の腕にあてて、「冷たいですよね?」と聞いてきます。
あちこちあててくれましたが、子宮を取り巻く半径25㎝くらいは、
全く感覚がありません。
「いい感じに効いていますよ。」
そう、この時を境に、
全く痛みを感じなくなりました。
控えめに言って、
超絶快適!!!
やっと、頭の近くで見守ってくれる、次男と手をタッチすることができました。
もうすぐだからね~~って、談笑なんぞ、できてしまったり。
「はい、ぽにさん、また陣痛きますよ~」
どうぞどうぞ。
全然、痛くない。
むしろ、今までは痛みで赤ちゃんがどこにいるかとか、余裕もなかったのですが、下がっているのが分かります。
何となくだけど。
時々、生理痛のようなジーンはありますが、『陣痛』のそれとは全然違います。
すると、のんびりめの産婦人科の先生が、
子宮口10㎝
と言いました。
「もう、完全に全開だね。次の波で、いきんでみようか。」
うむむむむ~~~
いきむ妊婦。
私は、いきむのがあまり上手じゃないようで、
1人目は吸引で何とか出しました。
また、1人目も2人目も切開が必要でした。
産科医「うん。まだだ。切開と吸引だね。」
この処置、麻酔をしてもめっちゃ痛かった記憶があります。
ところが・・
痛くない。
さすが。
無痛。
すると、3人いた助産師さんの2人がザワついています。
何だかよく分からないけど、慌てている感じ。
メインの助産師さんが、
「もう生まれるからね~」
と声をかけてくれます。
私は、夫に、長男も呼んできて欲しいとお願いしました。
そして、ビデオも撮って欲しいと。
夫は、ガッテン!と言いながら、長男を迎えにいきました。
次男、1人、キチンと座りながら私を見つめています。
唐突に、助産師さんの1人が、夫のビデオカメラを回し始めました。
何と行き届いたサービス!と思っていると、
例の、のんびりした産科医の先生が、
「誰か、お腹押して!!!」
と叫びました。
助産師①⇒メイン助産師、先生と共に取り出す準備
助産師②⇒ビデオ撮影
助産師③⇒行方不明
あれ?
吸引しているのに、誰も押す人がいない。
そこで、お腹を思いっきり押してくれた人がいます。
そう、
坂井先生!!!
麻酔科医が必死になって押しています。
タイミングもバッチリ。
で、慌てて行方不明だった助産師さんが帰ってきて、一緒に押す。
今回のいきみでは、まだ出てこない。
夫が爆睡した長男をつれて、処置室に戻ってきました。
よし、約1名寝ていますが、家族全員で三男を迎えることができます。
のんきな先生が真剣に、
「ぽにさん、次でいくよ。頑張っていきんでね。」
分かりました。
痛みがないので、冷静に、いきめそうです。
もちろん、感覚もないので、その自信がどこからくるのかは謎。
いざ。
赤ちゃんの心拍と張りのモニターから、ド・ド・ドと音が聞こえます。
ド・ド・ドドドド
よし、きた。
陣痛の波だ。
子宮の入り口に頭があるのが何となくわかります。
イケーーーー!!!
ふ~~~~~
・・・・
産まれました
スルーっと足に当たる感覚。
オギャーとは泣かずに、シンシンと啜っているような音が聞こえます。
えっ、大丈夫なの?
泣いていないような気がする。
産科医の先生「大丈夫ですからね。」
すると、
おぎゃーーおぎゃーー
小さく、泣き出しました。
やったーー無事に生まれたよ~~
2月吉日。
第三子が無事にこの世に誕生した瞬間でした。
良かった~
生まれてきてくれて、ありがとうね。
これから、一緒に人生を楽しもうね。
産院の皆さん、ありがとうございます。
皆さんのおかげです~~
無痛だったからこそ、頭が回り、いろいろ声掛けができたように思います。
・・・・
ちょっと小話
しばらくして、行方不明だった助産師さんが、謝ってきました。
「ぽにさん、ごめんなさい。病院の出産ビデオが撮れませんでした。」
そういえば、出産時に希望者にビデオ撮影(定点カメラ)サービスをしているこの病院。
たまたま今回、ビデオが動かなかったようです。
生まれる瞬間を撮るために、慌てて不具合を見に行った+もう1人の助産師さんが夫のビデオで撮影したとのこと。
そのため、お腹を押すのに人手が足りなかったようです。
どちらにしても、そのいきみでは産まれず、
坂井先生も押してくれたので、まぁドンマイということで。
出産時のビデオ、見守る家族の姿もぜーんぶ助産師さんが撮影してくれました。
この映像は、感動しました。
で、坂井先生から衝撃の提案が。
麻酔科医からの提案
出産が終わり、子供を胸に抱いて、カンガルーケアをしている私に坂井先生が話しかけてきました。
「ぽにさん、おつかれさまでした。」
ありがとうございます。先生、無痛分娩して良かったです。
一番辛い時に、痛みがなくて、助かりました。
「それは良かった。
そうそう、今回ね、麻酔全然使ってないの。
だからね、
ぽにさんの無痛分娩代、
半額にしておくからね。
じゃあね。私はこれで失礼します。」
・・・へっ
そんなことって、あるの?
ビックリ
冗談かしら・・
さて、
普通分娩と比べて
どうなのか。
結論から言うと、
普通分娩より、
お産時は、快適+楽しいです。
何よりも『妊娠期』の負担が減ります。
私のようなチキン人間は、妊娠している時、今回も痛いんだろうか・・と何度も不安になりました。
そんな時、無痛分娩だから大丈夫!というお守りがあったのは大きかったな。
そして、分娩後も負担が軽減しました。
1人目も2人目出産後、興奮して何時間も眠れませんでした。
それこそ、48時間くらい目がさえていました。
辛く、身体が一向に休まらず、
退院しても疲れが長引いたような気がします。
今回、麻酔のおかげか、終わった後にうつらうつらと眠たくなりました。
別室で2時間ほど眠らせてもらい、起きた時はある程度スッキリしていました。
その後も、麻酔が効いていたのか、
今までの中で一番よく眠れました。
産後の体力やあれこれ
現在、産後、1週間ほど経ちました。
無痛分娩だから、母乳が出るとか、
産後の子供のお世話がラクだとか、
そんなことはないです。
いつもと同じで、大変な所はちゃんと大変。
あくまで、お産をする時に、痛みがないだけであって、
産後のあれこれに影響しません(私の場合)。
そうそう、坂井先生の半額の提案、
冗談かと思っていましたが、退院時の請求書をみると・・
本当に半額になってる(滝汗)。
請求書は、『和痛分娩』なのね・・
先生、何から何までありがとうございます。
では、最後、
無痛分娩はお薦めかどうか。
・・超絶オススメ
私は、もしも次にお産の機会があったら、
必ず、無痛分娩を選びます。
ただ、誰しもが、手放しにチャレンジできる訳でもないと思います。
出来る産院が遠かったり、1回目で書いたような、自然分娩ではしなかった、説明会や面談にも行かなければなりません。
お金もプラスでかかります。
一方で、痛みがないのは最高です。
もしも、条件が合えば、チャレンジするのも悪くないと思います。
さぁ、新生児+保育園児+小1
の育児が待ち受けています。
これからの日々は、『無痛』では済まない予感・・・ハハハ
では、またです!
ママーレコーレ編集部
ママのあれこれを皆でシェアしたい」という想いに共感して集まった、あれこれ肩書きを持った人たち。