子育てのイヤイヤ期を乗り越えよう!
子育てをしていると、よく聞く言葉のひとつが「イヤイヤ期」。この時期の子どもは、自分の意思を強く主張するようになり、何に対しても「イヤ!」と言うことが多くなります。この対応に悩み、ストレスを感じるママも多いのではないでしょうか?
今回は、イヤイヤ期が起こる理由やその対処法についてご紹介します。イヤイヤ期との向き合い方の参考にしてみてください。
イヤイヤ期とは?
イヤイヤ期は、一般的に1歳半から3歳頃にかけて訪れます。この時期の子どもは、自分の意思や感情を表現する力が発達し始めますが、言葉や行動でうまく伝えることができません。その結果、何に対しても「イヤ!」と言うことが増え、親としては困惑することが多くなります。
イヤイヤ期が起こる理由は?
この時期の子どもはまだ脳は未発達で、「我慢する」ということが出来ません。
一方で、だんだんと自我が芽生えてきて、「自分で何でもやってみたい!」という気持ちが出てきます。そこで、自分の思い通りに行かないことが起こると、やりたいのに出来ない、というもどかしさから、感情が爆発。いわゆる癇癪(かんしゃく)を起こします。
イヤイヤ期は、脳が未発達なことと、欲求や自我が強くなってくることが関係しています。
親としては、わがままに見えてしまうこともありますが、「脳がまだ成長途中なんだ」と理解し、サポートしていくことが大切になります。
これで乗り切る!イヤイヤ期の対処法
イヤイヤ期を乗り越えるためには、子どもの気持ちを理解し、対応をすることが大切です。具体的な対処法をいくつか紹介します。
1. 子どもの気持ちを受け入れる
子どもが「イヤ!」と言ったとき、その気持ちを否定せずに受け入れることが大切です。例えば、「そうだね、今はこれが嫌なんだね」と共感することで、子どもは自分の気持ちが理解されていると感じ、安心します。
〇具体的な共感の方法
・言葉で共感:「今はこれが嫌なんだね」と言葉で伝えましょう。
・体で共感:子どもが泣いているときには、ぎゅっと抱きしめたり、手を握ったりして心を落ち着かせましょう。
・目で共感:子どもの目をしっかり見てあげると、真剣に話を聞いていると伝わります。
2. 選択肢を与える
子どもに選択肢を与えることで、自分で決める力を育てることができます。例えば、「赤い服と青い服、どっちが着たい?」と聞くことで、子どもは自分の意思を表現しやすくなります。
〇選択肢の与え方
・具体的な選択肢にする:
選択肢は具体的でわかりやすいものにしましょう。例えば、「おやつはりんごとバナナ、 どっちがいい?」などにすると子どもが選びやすくなります。
・選択肢は少なく:
選択肢が多すぎると子どもは混乱してしまいます。2〜3つに限定しましょう。
3. 言葉に一貫性を持たせる。
子どもに対して一貫性を持たせて話すことが重要です。例えば、「遊んだらこのおもちゃは片づけようね」と言ったら、それを実行することが大事です。癇癪を起こしているから、今日は片づけてしまおう、など親がすぐに片付けてしまうと、子どもは泣いたら片付けなくてもいい、と覚えてしまいます。すぐには出来ない場合は、おやつを食べたり、飲み物を飲んだりして、一旦、子どもの気持ちを落ち着かせるようにしましょう。そこから子どもだけで片づけるのではなく、親も一緒にやるとスムーズに行くこともあります。
4. ポジティブな言葉を使う。
子どもが良い行動をしたときには、積極的に褒めることが大切です。例えば、「おもちゃをちゃんと片付けて偉いね!」と褒めることで、子どもは嬉しくなり、その行動を繰り返すようになります。大人も褒められたら嬉しいですよね。それは子どもも同じです♪
「褒める」というと、難しく考えてしまいますが、ちょっとしたことで大丈夫です。「その服かっこいいね 」「○○ちゃん、今日もかわいいね」「元気いっぱいだね」など普段からやっていること、子どもをみて思ったことをプラスの言葉にして伝えてあげることで、子どもの中に安心感ができます。
〇褒め方の工夫
・具体的に:
「偉いね」だけでなく、「おもちゃをちゃんと片付けて偉いね」と具体的に言葉にすることで、子どもは褒められたことを理解しやすくなります。
・すぐに褒める:
良い行動をした直後に褒めることで、子どもはその行動と褒められることを結びつけやすくなります。
・感情を込める:笑顔だったり、ぎゅっと抱きしめることで、子どもはより喜びを感じるようになります。
5. 冷静に対応する
子どもが癇癪を起こしたときには、親が冷静でいることが重要です。イライラしてつい感情的になってしまいがちですが、子どもが落ち着くまで待つことで、子どももだんだんと冷静さを取り戻します。
〇冷静さを保つ方法
・深呼吸する:
子どもが癇癪を起こしたときは、まず深呼吸をして自分を落ち着かせましょう。
・一歩引く:
一歩引いて状況を客観的に見ることで、冷静な対応がしやすくなります。
・時間を置く:
子どもが落ち着くまで少し時間を置くことで、冷静な対応ができるようになります。一度、部屋を出て子どもから離れるのも、自分の心を落ち着かせるのには大切な行動です。
6.記録する。
写真や動画で泣き叫んでいるシーンを撮ってみるのもひとつの手です。
カメラの音が気になって泣き止んだり、撮った動画を見ることで子ども自身が自分を客観的にみて、気持ちが落ち着くこともあります。
また、笑っているところや遊んでいるところを撮ることが多いですが、泣いているところもまた違うかわいさがあります。成長の記録という意味でもカメラで撮ってみるのも試してみてはどうでしょうか?
ママ自身のケアも忘れずに!
イヤイヤ期は子どもだけでなく、ママにとっても大変な時期です。子どものことで頭がいっぱいになってしまいますが、自分自身のケアを怠らないようにしましょう。
1. 自分の時間をもつ
イヤイヤ期に毎日対応していると、どうしてもストレスが溜まります。それを解消するためには、自分が好きなこと、楽しいことをするのが一番です。
ちょっといいスイーツを食べるのでも良いし、子どもがお昼寝中に漫画を読むのでもいい。家事のことも気になりますが、5分や10分でも自分の時間があるとリフレッシュできます。
2. サポートしてもらう。
家族はもちろん、一時保育や地域の子育てセンター、ファミリーサポートなどを積極的に利用しましょう。家で子どもと向き合っているよりも、外に出て少し誰かに話を聞いてもらうだけでも、気持ちが楽になることがあります。
3. 生活習慣を見直す。
子どもの栄養は気にしているのに、自分のご飯は適当になっていませんか?
栄養不足、睡眠不足だとちょっとしたことにもイライラしやすくなってしまいます。
バランスの取れた食事や睡眠は体調を整えるのにはもちろん、心を安定させることにも重要です。
おわりに
イヤイヤ期の中で毎日子どもと接していると、つい大声で怒ってしまったり、イライラしてしまうことも多くあると思います。でもいつかは終わりが来ます。
成長しているんだなと子どもの気持ちを理解し、共感しながら、冷静に対応することが大切です。また、ママ自身のケアも忘れずに行い、ストレスを溜めない工夫をしましょう。
イヤイヤ期を乗り越えることで、また子どもの成長を感じることができると思います。
イヤイヤ期に悩んでいるママたちの参考になれば嬉しいです。
naoko
*管理栄養士 *献立マイスター / 1児のママ / 料理の基本を中心においしく作るコツやポイント、豆知識などを発信中です*:・゚