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「子どもの英語教育、どうする!?」児童英語教師のバイリンガルママがお答えいたします!

「英語教育は何歳から始めれば良い?」

「具体的に何から始めるべき?」

帰国子女ママとして、また、児童英語教師として私がよく頂く質問です。

育児における英語教育の重要性はますます認識されています。

でも…

今は情報が溢れている時代!

SNSで英語教育について調べると、様々な意見が飛び交っています。

冒頭の質問とセットで「色々な情報がありすぎて、何が正解かわからない」とのご意見もよく聞きます。

情報で溢れている現代社会だからこそ、「情報は自分で選び取る」姿勢がとても大切です!

本記事では、子どもの英語教育に焦点を当て、ご家庭ですぐに実践できる具体的なアプローチを探りながら、おうち英語の楽しさについてご紹介します♪

ぜひ本記事も英語教育の一つの考え方として捉えてください!

記事の後半では、今すぐに実践できるおうち英語におすすめのおうた、絵本、声掛け等をご紹介しています!

世界の英語

日本だと「英語が話せるなんてすごい!」と言われ、「バイリンガル」が特別であるように扱われますよね。

他国ではどうでしょうか?

世界の英語話者人口は “15億人” と言われています。

(出典:World Economic Forum “Which countries are best at English as a second language?”)

英語ができるだけで、15億人と会話ができちゃうんです!

15億人のうち、英語が母国語なのは “4億人弱”。

つまり、10億人以上にとって英語は第二言語になります。

世界を見てみると、英語ができ、バイリンガル(またはそれ以上)であることは普通なんです!

ちなみに、日本語話者人口は約1億2800万人なので、日本の人口とあまり変わらないですね。

英語教育の現状

次に、日本における英語教育の現状についてご紹介します。

2020年度から公立小学校の3・4年生は英語教育が必修化、5・6年生は教科化されました。

3・4年生は「聞く」「話す」が中心の授業・6年生これらに加え、「読む」「書く」の英語の授業が行われます。

また、公立中学校でも扱われる英単語数は増え、授業は原則、英語で行われるようになりました。

一番大きな変化があったのは “大学入学共通テスト” です。

2021年までのセンター試験では、筆記200点とリスニング50点の配分だったのに対し、大学入学共通テストではリーディング100点とリスニング100点の配分に変更されましたね。

“机上の英語” から “実際に使える英語” が重視されるようになったことがわかります。

つまり、「リスニング」がより大事になりました!

英語教育は長いけど、教育として小学校3年生から始めるのは遅い…と個人的に考えています。

小学校3年生で初めて英語に触れるとなると、お子さまによっては理解ができなくて英語の楽しさを実感できる前に苦手意識を抱く場合もありますよね。

英語嫌いにならないためには “小さい頃から英語に触れて、親子で楽しむ” ことが大切です♪

「英語耳」の大切さ

「英語耳」とは、「英語を聞き分ける力」を意味します。

最近、「英語耳」をよく見かける方もいらっしゃるのではないでしょうか。

(私もよく目にします!)

音を自然と聞き分けられる能力は1歳くらいで発達し、6歳あたりで完成すると言われています。

また、日本語と英語では音の周波数が異なります。

周波数の低い日本語に慣れていると、周波数の高い英語は “雑音” に聞こえてしまうのです。

聞き分けられない単語は発音できませんし、正しく発音ができない単語は聞き分けることができませんよね。

つまり、リスニングだけでなく、ライティングやスピーキングにも関係するので、「英語耳」の重要性がわかりますね。

「英語耳」を養うためには、「0歳〜6歳」で英語教育を始めるのが理想的です。

幼児さんに「一人で英語やりなさい!」と言っても無理です。

そこで理想的なのが “親子で楽しみながら、正しい発音に触れること” です!

英語教育で大事なこと

① 英語を学ばせる目的を明確に

そもそもなぜお子さまに英語を学ばせたいのでしょうか?

お子さまが小さいうちは保護者の目的がはっきりしていないと、教室選びや方針がブレやすくなります。

例えば…

インターナショナルスクールに通わずに、バイリンガルに育てたい!場合と、小学校3年生になって英語の授業が始まった時に苦手意識を持たないで欲しい!場合によっては、幼児期の英語教育方法が変わってきますよね。

余談ですが、我が家は海外転勤がないので、日本に住みながら子どもたちをバイリンガルに育てたい!という思いはありません。

英語はツールに過ぎないと個人的に考えているため、幼少期から英語に楽しく触れながら、将来子どもたちが大きくなった時に英語が必要ならば、ツールとして英語を使って夢を叶えて欲しいと思っています♪

② 「英語耳」を育てる

前述のとおり、「英語耳」を育てられるのは幼少期です!

英語には日本語にはない音があります。

よく日本人が苦手とされている「L」と「R」や「B」と「V」を聞き分ける力をつけましょう♪

これらの音を聞き分けることができないと、発音もできません。

逆も然りです。

街中で「ランチ(”lunch”)」を “ranch”と書いたり、「フレンチフライ(”french fries”)を “french flies”」としたりするスペルミスを見る度に「英語耳」を養うことの大切さを実感します…

“Fries” と “flies” のように、一文字違うだけで意味が全く違いますもんね!

※ “Flies” は「ハエ」です。

③ 結果をすぐに求めない

「話さない」≠「何も学んでいない」ではありません!

英語に限らずですが、育児をする上でお子さまの個性を尊重することは大切です。

寝返りのタイミングや母国語の発語が早い子・遅い子がいるように、同じタイミングで英語教育を始めても、英語を話し始めるタイミングはお子さまによって異なります。

大切なのはとにかくたくさんインプットすること!

アウトプットはそれぞれのタイミングなので、気長に待ちましょう♪

私自身の体験談をお話しさせてください。

私は幼少期の12年間をアメリカとパナマで過ごしました。

12年は帰国子女の中でも長い方なので、小さい頃から気づいたら英語がペラペラで何も困らずに海外生活を送っていたのでは?とよく言われます。

でも…実際は、英語を話し始めたのは “海外生活8年目” からです!

(かなり遅い…ですよね。それまでは学校で、一言も喋らなかったそうです。)

私は昔から変なところが完璧主義だったこともあり、小さいながらに「自分が自信を持って、完璧に英語が話せるようになるまで何も話したくない!」と思っていました。

海外生活8年目でアメリカからパナマに引越し、新しい環境に移ったことをきっかけに学校初日からペラペラに英語を話していました。

アウトプットは遅かったけど、インプットはたくさんしていたので、スラスラ英語が出てきました。

ちなみに…3歳年下の妹はそんなことはなく、早い段階から完璧でなくても頑張って英語で話していたそうです!

④ 楽しむこと!

話が逸れてしまいましたが、小学校3年生から長い英語教育が始まります。

3年生になって初めて英語に触れると、お子さまによっては分からなくて嫌になってしまうケースも考えられます。

繰り返しになりますが、お子さまが英語嫌い・英語に対して苦手意識を持たないようになるには、幼少期から親子ともに楽しむことが大切です。

保護者が英語は苦手…と感じていても大丈夫!

例えばオーディオブック付きの絵本を一緒に読んだり、英語でディズニー映画を観たりするのも立派な英語教育です!

お子さまが興味を示さない場合、「ママがこの英語絵本読みたいから読むね!」と言えば、きっとママが楽しそうに読んでいる英語絵本に興味を示し、気づいたら隣にいるはず!

(我が家でよくあるパターンです♪)

すぐに実践できる!自信を持っておうち英語を楽しもう♪

ここからはおうち英語におすすめのお歌、絵本、声掛け等をご紹介します!

おすすめ英語絵本 3選

英語絵本を選ぶポイントは “保護者が楽しめるかどうか” が大切です!

1. エリック・カール好きにおすすめ!”Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?”

作・絵:Bill Martin Jr / Eric Carle 

出版社:Puffin 

邦題:「くまさんくまさんなにみてるの?」

たくさんの動物が出てくる1冊です♪

色と動物の名称を学べます!

エリック・カール氏が好きな方には特におすすめ♪

2. 定番中の定番! “Where’s Spot?”

作・絵:Eric Hill 

出版社:Warne 

邦題:「コロちゃんはどこ?」

初めての英語絵本として迎えられる方も多い、定番中の定番!

40年以上愛され続けているロングセラーです。

「仕掛け絵本の元祖」とも言われている一冊です。

赤ちゃんから楽しめますよ♪

「コロちゃん」シリーズはたくさんあるので、日本には馴染みのない海外の文化やイベントについて知るのもおすすめです♪

3. 私のイチオシ!多様性が学べる “It’s Okay To Be Different”

作・絵:Todd Parr 

出版社:Little, Brown Books for Young Readers 

邦題:「ええやん そのままで」

日本の絵本にはない鮮やかな色展開とメッセージ性の強いTodd Parrシリーズです。

「どんな自分でも大丈夫!」であること、自分を好きでいることの大切さを教えてくれます。

Todd Parr氏の絵本はどれもおすすめで、私も少しずつ集めています♪

おすすめお歌 3選

大人も一緒に楽しめる手遊び歌を3つ、ご紹介します♪

アカペラでももちろん楽しめますが、全てAmazon MusicやApple Musicにもあるお歌なので掛け流しにもおすすめです!

1. Row, Row, Row, Your Boat

定番中の定番のお歌です♪

歌詞にたくさんの「L」と「R」が出てくるので、「L」と「R」の発音練習になります!

赤ちゃんはママのお膝の上でゆらゆらして、幼児さんとは向き合いながら足の裏をくっつけて、お互いの腕を引っ張りながらボートを漕ぐようにしてくださいね♪

音楽に合わせるならこれがおすすめ! 

Row, Row, Row Your Boat (こげこげボート) 

カミラ&カテリーナ

2. Head, Shoulders, Knees, and Toes

幼児さんなら盛り上がること間違いなし!!

自然と「頭(“head”)」、「肩(“shoulders”)」、「膝(“knees”)」、「つま先(“toes”)」の名も覚えられますよ♪

大人も一緒にやると良い運動にもなります!

音楽に合わせるならこれがおすすめ!

「Head, shoulders, knees and toes あたま かた ひざ つまさき」 

クロイ・マリー・マクナマラ、ASIJキッズ

3. Five Little Monkeys

こちらも定番の童謡!

5匹から1匹ずつ減っていくので、数字の勉強にもなります。

赤ちゃんから幼児さんまで楽しめるお歌です♪

音楽に合わせるならこれがおすすめ! 

「Five Little Monkeys (5ひきのこざる)」 

Mia, Leon, Care, Sophia & Jon Sabay

ぜひ絵本に合わせながら音楽も流してみてください♪

“FIVE Little MONKEYS jumping on the bed” 

作・絵:Eileen Chirstelow 

出版社:HMH Books

今すぐに使える!おうち英語フレーズ

おうちでもお子さまに英語シャワーを浴びさせたい!とお考えの場合、おうち英語フレーズをルーティン化するのがおすすめです!

例えば…

・帰宅後の手洗いシーンでは、 “Wash / dry your hands! ”

・お風呂の中では、”Let’s count from 1 to 10!” 

・おうちの中のものを指差して “What color is this?”

・動物のお人形で遊んだり、フルーツを食べたりするときにすかさず “What’s this?”

などなど、簡単なフレーズでOKです!

一度ルーティン化してしまえば、大人も楽ですよ♪

全てのシーンにおいて英語で声掛けると大人の負担になりますので、まずは帰宅後の手洗いから等、ルーティン化されるまで一日一回の声掛けでもOKです!

とにかく無理せず、楽しく継続しましょう♪

おわりに

いかがでしたか?

本記事では、幼少期から英語を学ぶ大切さについて述べ、おうち英語におすすめの絵本・お歌・声掛けをご紹介しました。

まずは親子ともに英語を楽しむことが大切です!

ぜひ親子のコミュニケーションツールの一つとしておうち英語を取り入れて、 “英語は副産物” としてお考えください♪

お子さまの成長を楽しみながら、お子さまの英語教育を考える上で少しでもご参考になれば幸いです!

Miki

𖧷 年子ママ ⵗ 152cm ⵗ 東京在住 ⵗ 14年間の海外経験
𖧷 フリーランスママ
 マタニティフード協会アンバサダー
 0歳から親子で楽しむオンライン英会話【ME International】講師
 小柄女性向けアパレル【COHINA】オフィシャルライバー
 夜泣き改善アプリ【Lullaby】小児スリープコンサルタント
 翻訳
𖧷 Instagram @miki_sc152
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